株式会社新興出版社啓林館は、児童書の「文研出版」ブランドで『おいら、すてネコ『たまご』です』(文研ブックランド)を発売しました。
この物語は、捨てられた猫の「たまご」が、新しい家族との生活の中で、家族の愛と別れ、そして「家族」の意味について考えさせられる物語です。
「たまご」は、人間に捨てられた過去を持ち、新しい家族に迎えられても、不安を抱えています。
「この人たちは本当に、おいらをすてたりしないかな?」
そんな不安を抱えながらも、たまごは新しい家族との生活を楽しんでいきますが、ある出来事をきっかけに、再び不安に駆られ、家出をしてしまいます。
保護センターにたどり着いた「たまご」は、そこで様々な猫たちと出会い、それぞれの事情を知ります。
そして、「たまご」は、家族の大切さ、そして「家族」とは何かを改めて考えさせられます。
本書は、保護猫の視点から、現代社会における家族のあり方や動物との共存について考えさせられる作品となっています。
著者の山口理氏は、小学校教員として長年、道徳教育の研究に携わってきた経験を生かし、子供たちが自然に考えさせられるような物語を紡ぎ出しています。
また、イラストを担当したこがしわかおり氏は、これまでにも多くの児童書や絵本を手がけており、本書でも、温かみのある優しいタッチで「たまご」の心情や周りの猫たちの個性を表現しています。
「たまご」を通して、家族の愛、動物との絆、そして「家族」の意味について、子供たちと一緒に考えてみてはいかがでしょうか。