神姫バスと大阪ガスネットワークが連携!
2024年の春から、神姫バスに搭載されたAIカメラで、ガス管のパトロール業務が新たにスタートしました。この取り組みは、大阪ガスネットワークが業務の効率性と安全性を高めるために始めたものであり、特に公共交通機関を利用したパトロールは注目を集めています。
ガス管の安全性を守るAIの力
大阪ガスネットワークは、道路に埋設されているガス管の破損を防ぐために、事前に他の事業者と協議することを求めています。しかし、時には無断で工事が行われることもあり、その影響によってガス管が損傷する危険があります。そのため、同社は神姫バスを使い、AIカメラを搭載した路線バスによるパトロールを導入し、工事現場を自動的に認識する新しいシステムを構築しました。
このシステムでは、路線バスが走行中に撮影した画像からAIが工事を行っている可能性のある場所を特定し、その情報をオペレーターが確認します。これにより、連絡なしに行われた工事をより頻繁に発見することができ、結果としてガス管の破損リスクを大幅に軽減することが可能となりました。
実績と効果
2023年度において、このAIを搭載した流通型問い合わせの運用を始めた地域では、無断の他工事の発見数が運用開始前に比べて約4倍も増加しています。この数字は、AIカメラによる監視がどれほど効果的であるかを示しています。さらに、今回の取り組みをもって、大阪ガスネットワークの保安品質も向上しています。
今後の展開
神姫バスでのパトロールは、今回で3社目となりますが、大阪ガスネットワークはさらに他のバス運営会社と連携を強化し、自社の都市ガス供給地域でのパトロール範囲を拡大する予定です。未来には、より広範囲なエリアで安全性を確保できることが期待されています。
受賞歴が証明する技術力
この取り組みに対する評価も高く、2022年には国土交通省主催の「第5回インフラメンテナンス大賞」で特別賞を、さらに2023年には日本ガス協会技術賞を受賞しました。これらの受賞は、この取り組みがいかに社会貢献を果たしているかを示す証拠です。
データの取り扱いについて
AIカメラで撮影した画像は、工事現場の把握を目的として使用されますが、通行人を特定することを目的としたものではありません。また、収集したデータは厳重に管理され、第三者には提供されないため、安心して利用することができます。
まとめ
神姫バスのAIカメラによるガス管パトロールは、技術の進化を感じさせる取り組みです。安全なライフラインを確保するために、大阪ガスネットワークがどのように新しいソリューションを提供していくのか、今後の展開に期待が高まります。私たちの暮らしを支えるために取り組み続ける彼らの姿勢は、多くの人々にとって信頼のおける存在となるでしょう。