インバウンド観光の最新動向
WILLER MARKETING株式会社が運営する「WILLER TRAVEL」は、2024年冬季(12月1日から2月28日)および2025年春休み(3月20日から4月10日)の期間におけるインバウンド観光客のバス予約の動向を詳しくまとめました。この調査は、多言語対応の予約サイトを通じて実施され、184カ国からの予約を集計した結果をもとに分析されています。
冬季期間のインバウンド動向
従来の冬季期間における予約者数は前年比138%の約17万人に達し、予約者の国籍は非常に多様です。特に、中国、台湾、韓国などの東アジアからの予約が多く、その他にもオーストラリアやアメリカからの利用者も見られます。
冬季人気エリアのトップ3は、
- - 富士山・富士五湖・河口湖
- - 洞爺湖温泉
- - 白川郷・高山
各国によって異なる人気エリアがあることが興味深い点です。例えば、中国からは洞爺湖温泉が急増し、オーストラリアからは白馬エリアへの人気が高まりました。
バス利用者層の特徴
予約者の男女比は52%が女性、48%が男性と、若干女性の利用が多いことが分かりました。年齢層では若年層、特に20代が53%を占めており、この層はSNSを活用して情報を収集するスタイルが一般的です。また、多くの若者が個人旅行を好む傾向にあり、公共交通機関の利用が主流となっています。
春休みの動向と人気エリア
春休み期間における予約者数は前年比125%と健闘しています。特に富士山・富士五湖が大変人気であり、春の訪れに伴う桜の開花が観光客を引き寄せているようです。また、広島や高山、別府、湯布院など、日本文化を感じられる目的地への関心が高まっています。
特に広島は歴史的な観光地として高い認知度を誇り、ヨーロッパ圏からの観光客が目立ちます。一方、別府や湯布院の温泉エリアは、韓国、台湾、香港からの訪問者に人気です。これにより、多様な旅行スタイルが見受けられます。
観光業の今後について
WILLER MARKETINGの担当者は、2024年のインバウンド観光客数が過去最高の3,687万人に達する見込みであるとしています。この数字からも、インバウンド需要の拡大が明白であり、今後も各国の旅行者のニーズに合ったプロモーションを行うことが必要であるとしています。サービスの向上を通じて、訪日外国人旅行者により快適な旅行体験を提供することを目指すとのことです。
最後に
「WILLER TRAVEL」では、英語、繁体字、簡体字、韓国語、ベトナム語など、多言語での情報提供を行い、すべてのお客様に利用しやすいサービスを展開しています。これからの旅行シーズンに向けて、訪日外国人に向けた新たな体験価値の提供を追求していきます。