ダスキンの新たな挑戦
株式会社ダスキンが創業60周年を迎え、これからの社内風土や企業能力の向上を図るために特別な施策を導入しました。その一環として、コミュニケーションアプリ「Commune for Work」が約4千人の従業員に利用されています。この新しい取り組みは、企業理念の浸透とエンゲージメントの向上に寄与することを目的としています。
創業60周年を迎えたダスキンの思惑
ダスキンは、清掃・衛生用品のレンタルや販売、さらには「ミスタードーナツ」などの飲食事業まで手広く展開している企業です。60年の節目を迎え、新しい社会的意義やビジョンを策定しました。この背景には、変化する市場環境への適応と、さらなる企業価値の創造があるとのことです。
特に目を引くのは、企業の成長を支えるための「エンゲージメント向上」に向けた取り組みです。が、これは単なる言葉だけではなく、実際にコミュニケーションの活性化を目指します。
Commune for Work導入の背景
これまでダスキンでは、年に2回の紙面による社内報を通じて情報を発信していました。しかし、情報のタイムリー性が欠けていたり、発信した内容が一過性に終わる課題が存在しました。そのため、企業理念を浸透させるためには、よりダイレクトかつ頻繁なコミュニケーション手段が必要であると感じられ、Commune for Workの導入に至ったようです。
長谷川千華さん(ダスキン広報部コミュニケーション企画室)は「社員一人ひとりのモチベーション向上や新長期経営戦略の浸透を進めるために、コミュニケーションが活性化できるツールを必要としていました」と述べています。実際、Commune for Workは従業員にとって情報を受け取るだけでなく、積極的に参加できる場を提供しています。
コミュニケーションアプリの内容と効果
このアプリは、ダスキンおよび関連会社の約4千人の社員が利用しています。アプリ内では、社長からのメッセージや社員のキャリアプランを支援するインタビュー記事が配信されており、その内容は日本全国の多様な部門から集められています。紙で発行されていた社内報をデジタル化することにより、リアルタイムで情報を社員に伝えることが可能となり、コミュニケーションの井戸端会議が促進されています。
Commumeの選定理由
長谷川さんは、Communeを選んだ理由の一つに「手軽さ」を挙げています。このアプリはWeb初心者でも容易に使用でき、導入時に丁寧なサポートを受けることができるため、安心して使えたとのことです。また、参加型コンテンツやリアクションボタンによって、社員同士の会話を引き出しやすくしています。コミュニケーションが出発点となり、提案や意見を交わすことで、社員間の結束力が強化されています。
未来に向けた展望
今後もダスキンはCommuneを活用して、より良い情報を社員に届け、エンゲージメントの向上を目指していくでしょう。また、社員と共に成長する企業として、新たな価値を創造し続ける姿勢が窺えます。
ダスキンの60年という歴史を背景に、今、社員一人一人の意識向上と企業の成長が同時に進んでいる様子は、今後のビジネスモデルにおいて大きな手本となるはずです。