障がいを超えた絆を生む「しらとり太鼓」の挑戦
茨城県筑西市にある障がい者支援施設「ピアしらとり」に所属する和太鼓集団「しらとり太鼓」は、地域の子供たちや知的障がいを持つ利用者、職員が共に活動する特別な存在です。今年、創立23周年を迎える彼らは、和太鼓の演奏を通じて感動を共有し、人々の心を繋ぐことを目指しています。
地域に生きる「しらとり太鼓」の魅力
「しらとり太鼓」の最大の特徴は、地域の伝説にインスパイアを受けた勇壮な演奏スタイルにあります。彼らの演目には、迫力ある太鼓の音と共に、竜の舞が取り入れられています。このダイナミックな表現は、観客を一瞬で魅了し、心を揺さぶる力を持っています。
過去には、平成16年と平成25年にアメリカ・ハワイでの公演を果たし、現地でも大絶賛を博しました。「しらとり太鼓」の活動は、国内外での評価を受けており、和太鼓を遠い国の人々とも繋ぐ架け橋となっています。また、令和7年2月11日に開催された「第37回茨城の太鼓」では、全11団体が集結し、その中でも特に観客の心を掴むパフォーマンスを見せました。
魅惑の演目「竜の舞」
会場で繰り広げられる演目は、4体の竜との戦いをテーマにしています。剣士が鋭い眼差しで竜に向き合う様子や、力強く振るわれる刃、そしてその背後に響き渡る太鼓の音が、まるで一大物語のクライマックスを再現するかのようです。観客は演者たちと共鳴し、一体感を味わうことができます。
本番では、時折ミスが生じることもありますが、これもまた、演者たちが一つとなって共に成長し続けるための貴重な経験です。指導者たちは繰り返し練習を重ね、演者各自が少しずつ自信を持てるようサポートしています。
演者たちの挑戦と成長
「しらとり太鼓」の魅力は、ただの演奏にとどまりません。彼らの存在は、障がいの有無にかかわらず、共に響き合い、一つの目標に向かって努力し続ける姿勢にあります。目の前で演じる彼らの姿は、まさに「雲外蒼天」のような挑戦と成長を象徴しています。
高齢化に伴いメンバーの減少が懸念される中、彼らは地域の子供たちとの交流にも力を入れ、次世代の演者を育成する交流と活動を続けています。これにより「しらとり太鼓」は、未来へとバトンをつなぎ、さらなる発展を目指しています。
感動の声を届けて
和太鼓の音は、演者自身にとっても観客にとっても、心に響く特別なものです。音楽の力で人々の心を動かし、互いに理解し合う機会を提供するのが「しらとり太鼓」の真髄です。ぜひ一度、彼らの迫力ある演奏を体感してみてください。和太鼓が生み出す独自の感動を、皆さんと共有できることを楽しみにしています。
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