タイルカーペットバッキング「サスティブバック」とは
東リ株式会社が開発した環境に配慮したタイルカーペットバッキングである「サスティブバック」が、2025年度のグッドデザイン賞を受賞しました。この受賞は、デザイン業界における素材リサイクルに対しての大きな功績とされており、持続可能性に向けた展望も示しています。
環境への貢献
サスティブバックは、タイルカーペットのバッキング層をリサイクルする画期的な技術を採用しています。従来の方法では、パイル層とバッキング層を分離して廃棄する必要がありましたが、サスティブバックの場合は全層を一括でリサイクルすることが可能です。これにより、タイルカーペットの廃材の約100%を再利用し、高品質な原料として生まれ変わらせています。
大規模な処理能力
このシステムには大量のチップ製造設備が組み込まれており、年間最大8,000トンの処理を実現しています。これにより、産業廃棄物の削減はもちろん、CO₂の排出量も大幅に減少。サスティブバックは、環境に優しい製品を生み出すだけでなく、持続可能な社会の実現にも寄与しています。
完全循環型ライフサイクル
サスティブバックは、「ゆりかごからゆりかごまで」と呼ばれる完全循環型のライフサイクルを実現しています。工場で発生するタイルカーペットの端材や、全国的な認定プログラムを通じて回収された使用済みタイルカーペットを原材料としてリサイクルすることで、無駄を極力排除し、持続可能な方法で新たな製品を生み出しています。
サスティブバックを採用した製品
このリサイクル技術は、サスティブバックを利用したタイルカーペット製品において広く採用されています。具体的には、GA-3600サスティブバック、アルトグラン、ソコイタリクラシック、GA-100EMなどが該当します。これらの製品は、環境に優しいだけでなく、デザイン性にも優れており、多様な空間での使用が期待されています。
東リ株式会社の今後の展望
東リ株式会社は、今後も持続可能な製品開発を推進していく方針を示しています。サスティブバックの受賞は、同社の技術力やデザイン力の証明であると同時に、今後の環境配慮型製品への期待感も高めています。詳細は、
東リの公式ウェブサイトをご覧ください。
サスティブバックは、環境意識の高い現代において、その技術的革新とデザイン性の高さで注目を集めています。環境にやさしい選択をしつつ、デザインにも妥協しない製品として、今後ますますの発展が期待されます。