熱海飯店が復興ラーメン提供
2024-07-01 12:10:41

熱海・伊豆山土石流災害から3年、中華料理店「熱海飯店」が被災製麺所の麺を使った「復興ラーメン」を無償提供

2020年7月に発生した熱海・伊豆山土石流災害から3年が経ち、被災地の復興に向けた取り組みが続けられている。この度、熱海で飲食店を展開する「PLAY and WORKS GROUP」は、7月3日(水)と7日(日)の2日間、伊豆山で「復興ラーメン」を無償提供するイベントを開催することを発表した。

この「復興ラーメン」は、同グループが運営する中華料理店「熱海飯店」で提供されている看板メニューの一つ。被災した製麺所「コマツ屋製麺」の麺を使用し、地元食材をふんだんに使った一杯となっている。

「熱海復興夜鳴きらーめん」と名付けられたこのラーメンは、2022年6月に「熱海飯店」の前身となる店で販売を開始。被災したコマツ屋製麺の中島秀人社長の復興への思いに共感し、同グループが支援の一環として企画したものだ。ラーメンの売上金は全額寄付され、昨年9月にオープンした「熱海飯店」でも看板メニューとして提供されてきた。

「夜鳴きらーめん」という名前には、かつて熱海が深夜まで賑わっていた頃の温泉街の文化を忘れずに、復興を願い続けるという思いが込められている。

今回の無償提供イベントは、伊豆山にある旧コマツ屋製麺の工場敷地内で行われ、各日123食限定で提供される。3日には、中島秀人社長も来場予定とのこと。

「復興ラーメン」は、コマツ屋製麺の太めの縮れ麺を使用し、熱海の海をイメージした魚介醤油スープが特徴。鰹節、昆布、アサリなどの旨みを凝縮したスープには、地元の「丸藤」の鰹節と昆布、「小沢ひもの店」の海苔、「キヨミ」の野菜、「静岡ミート」の豚肉など、厳選された食材が使われている。

「熱海飯店」は、2023年9月1日にオープンした町中華店。レトロな雰囲気の店内は、地元客や観光客で賑わっている。メニューは、オーソドックスな町中華料理から、伊豆稲取の名物「伊豆の肉チャーハン」など、地元ならではの料理も楽しめる。

今回のイベントは、被災地への支援と復興を願い、地域住民やコマツ屋製麺を支える人々に、温かいラーメンを提供することで、少しでも笑顔と活力を届けたいという思いから開催された。


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