次世代科学技術チャレンジプログラムの採択機関決定
JST(科学技術振興機構)の橋本理事長が発表した「次世代科学技術チャレンジプログラム」において、2025年度の採択機関が決定しました。このプログラムは、グローバルサイエンスキャンパスとジュニアドクター育成塾を融合し、新たな取り組みとして始まったものです。この事業の目的は、初等中等教育段階における理数系の優れた意欲を持つ若者たちを対象に、科学技術・イノベーションを推進する人材を育成することにあります。
プログラムの目的と支援内容
本プログラムでは、探究活動やSTEAM教育、アントレプレナーシップ教育、さらには国際性を意識した取り組みを重視しています。支援期間は最大5年間で、毎年1,000万円から4,000万円の支援が受けられます。2025年度の募集は2025年1月22日から2月27日まで実施され、対象となる児童生徒の学年に応じて3つの申請タイプ(小中型、高校型、小中高型)に分かれています。合計で19件の応募があり、最終的には3件の機関が採択されました。
採択された機関と企画内容
1.
同志社
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企画名: 同志社ジュニア・クリエイティブ科学アカデミー 〜創造の丘から世界へ〜
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企画概要: このプログラムでは、独創的な科学技術を創出する能力を持った人物を育てることを目指します。企業との協働や大学での研究体験を通じ、受講生は失敗を恐れずに新たな挑戦を行います。
2.
埼玉大学
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企画名: ハイグレード理工系グローバル人材育成プログラム
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企画概要: 理工系分野に対する好奇心を持った高校生を対象にしたプログラムで、創造性や国際的視野を育むことを目的としています。国内外の研修やアートを通じた学びを通じ、受講生の能力をさらに引き出します。
3.
神戸大学
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企画名: 科学技術みらい開拓人材育成プログラム
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企画概要: このプログラムでは、兵庫県の環境を活かし、グローバルに活躍できる科学技術人材を育成します。小中学生から高校生までを対象とし、論理的思考力やコミュニケーション能力を養います。
未来へのステップ
JSTは、科学技術・イノベーション政策推進を担う国立研究開発法人として、科学の推進に取り組む姿勢を示しています。気候変動や感染症など、現代が直面する数々の課題に立ち向かうために、科学技術が提供する解決策の探求を続けています。このプログラムを通じて、次世代の科学者や技術者たちが育成され、未来の社会に貢献することを期待しています。
詳細については
JST公式サイトをご覧ください。