日立、CEATEC AWARD 2025で革新を促進するAI技術を受賞

日立が「CEATEC AWARD 2025」においてイノベーション部門賞を受賞

株式会社日立製作所（以下、日立）は、10月14日から17日まで開催される「CEATEC 2025」において、「イノベーション部門賞」を受賞したことを発表しました。この受賞は、同社が開発した次世代AIエージェント「Frontline Coordinator-Naivy」に関連しています。非熟練者でも作業がしやすくなるよう、作業判断をサポートし、心理的負担を軽減することを目的としています。

「Naivy」とは？

「Naivy」は製造や点検、保守などの現場での作業を支援するAIエージェントです。作業現場を現場拡張メタバース上で再現し、作業手順や図面、過去の作業実績などのデータをデジタルツインとして蓄積・管理します。さらに、映像や音声、動作などのマルチモーダルデータを活用して、状況に応じた適切なナビゲーションを提供します。これにより、作業者は素早く、正確な判断を行えるようになります。

受賞の理由

日立が受賞した理由は、労働力不足や経験者不足という現代の課題に対応した点が強調されています。「Naivy」は、熟練者の技術や知識を非熟練者に提供する機能を持ち、現場のトラブルを解決するための情報を3Dで分かりやすく再現します。これにより、リモートで複数の現場を管理する効率化や、作業者の心理的負担の軽減が図られており、またやりがいを感じられる環境を提供することも評価されています。

CEATEC AWARDについて

「CEATEC AWARD」は、CEATECに出展されるテクノロジーの中で特に卓越したイノベーションを評価するアワードです。この賞は、新たな市場・価値の創造に寄与し、持続可能な社会の発展に向けた貢献が期待される技術に授与されます。日立がこのあたりにおいて得た「イノベーション部門賞」は、産業や社会の持続的発展に関わる様々な技術やサービスが評価されています。

今後の展望

日立は、新経営計画「Inspire 2027」に掲げる「環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソサエティ」を実現するため、データをしっかり駆使して社会課題へ取り組んでいく方針です。今後も、ドメインナレッジとAIの融合を通じたさらなる進化を目指し、AIの次なる活用領域への探求を進めていくでしょう。幅広い事業基盤を活かし、AI技術がフィジカルな領域にまで幅広く応用される日が待たれます。

CEATEC 2025では、日立のブース（ブース番号：5H220）で「Naivy」を含む様々な展示が行われる予定です。そして、これにより日立の最新技術がどのように工場や現場での効率化を促進するのか、非常に興味深い展示となることでしょう。