障がい者アートレンタル事業開始
2024-03-28 11:00:03

愛媛県で障がい者アートレンタル事業開始!インクルーシヴ・ジャパンとまちごと美術館が連携

愛媛県に新たな風:障がい者アートレンタル事業始動



近年、障がいのあるアーティストの作品発表や経済的支援は大きな課題となっています。作品が福祉施設内に留まり、一般社会への認知度が低い上に、販売による収入も不安定という現状がありました。しかし、この状況に風穴を開けようとする動きが愛媛県で始まっています。

この事業を牽引するのは、障がい者の社会参加支援に取り組むインクルーシヴ・ジャパンと、新潟県で革新的なアートレンタル事業を展開するまちごと美術館cotocotoです。両者はこの度パートナーシップを締結、愛媛県を舞台に新たな障がい者アートレンタル事業を展開します。

まちごと美術館cotocoto:レンタルという持続可能なモデル



新潟県で活動するまちごと美術館cotocotoは、障がい者アートのレンタル事業で注目を集めています。従来の販売モデルではなく、作品をレンタルすることで、アーティストへの継続的な収益を確保。企業や店舗などに作品を飾ってもらうことで、アーティストは作品1点につき月額500円の報酬を得ます。このモデルは、アーティストの安定した収入源を確保するだけでなく、社会全体へのアートの普及にも貢献しています。現在までに、新潟県内で172社、331点の作品がレンタルされ、アーティストへの支払総額は700万円を超えています。(2024年3月時点)

インクルーシヴ・ジャパン:アートと社会参加の融合



インクルーシヴ・ジャパンは、「ダイバーシティ&インクルージョン」を理念に、障がい者の社会参加・自立支援に取り組んでいます。2021年4月には、就労支援と障がい者アート作品の発表の場を融合させたカフェ「ART CAFÉ Inclusive supported by NESCAFÉ」をオープン。カフェでの運営業務を通じて社会参加を支援するだけでなく、障がい者アーティストの作品発表の場を提供しています。カフェでは、ラテアートとして障がい者アーティストの作品を提供するなど、ユニークな取り組みも展開しています。

デジタル技術とパートナーシップ:愛媛での事業展開



今回のパートナーシップでは、まちごと美術館cotocotoが7年間培ってきたアートレンタル事業のノウハウをインクルーシヴ・ジャパンが活用します。さらに、作品の繊細な質感を維持できる「リアルスキャン技術」も導入。愛媛県内でのアートレンタル事業の開始に加え、スマートフォンアプリによる作品予約・貸出管理システムの開発も進めています。将来的には、作品の共同レンタル事業も構想しています。

包摂的な社会を目指して



インクルーシヴ・ジャパンとまちごと美術館cotocotoは、この事業を通じて、障がいのある人が社会で活躍し、収入を得ることが当たり前の社会の実現を目指しています。アートを媒介に、障がい者と社会をつなぎ、多様性と包摂性のある社会の実現に貢献していきます。この取り組みは、単なるアートレンタル事業にとどまらず、社会課題解決に向けた持続可能なビジネスモデルとして、大きな注目を集めるでしょう。

今後の展望



この事業は、愛媛県のみならず、全国への展開も視野に入れています。より多くの障がい者アーティストが社会参加し、経済的な自立を達成できるよう、両社は今後も積極的に事業を展開していく予定です。アートの力を通じて、よりインクルーシブな社会の実現に向けて、その歩みは続きます。

会社情報

会社名
特定非営利活動法人インクルーシヴ・ジャパン
住所
愛媛県伊予郡松前町大字徳丸字松ノ西1208番地4
電話番号

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