NTTBPが無線LANの高度化に向けて無償コンサルティングを開始
エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社(NTTBP)は、製造業や商業施設向けに、無線LANの高度化を実現するための無償コンサルティングサービスを発表しました。このサービスは、Wi-Fi 6Eおよびローカル5Gを活用し、工場や大型商業施設における無線環境の改善を目的としています。
無線LANの需要が高まる背景
近年、製造現場や大型商業施設では、業務用端末やIoT機器の利用が増加し、無線LANのトラフィックが逼迫しています。特に、最近の出社回帰に伴い、オンライン会議などのリアルタイムトラフィックが急増しています。このような状況では、従来の2.4GHz及び5GHz帯Wi-Fiでは限界があります。そこで、6GHz帯を利用可能なWi-Fi 6Eや、高信頼性のローカル5Gの導入が重要とされています。
さらに、多くの施設では客用と業務用の端末が共用されており、低品質用と高品質用のトラフィックが混在しているため、通信品質の分離が求められています。NTTBPの無償コンサルティングは、こうした課題に対して具体的な解決策を提供することを目的としています。
コンサルティングの具体的内容
NTTBPが提供する無償コンサルティングは、以下のステップから構成されています。
1.
ヒアリング: 現在の無線LAN構成や収容端末数、将来的な構想を確認し、具体的なニーズを把握します。
2.
コンサルティング: 業界動向や最新技術を考慮しながら、高度化に向けた方針を検討します。
3.
高度化案提示: 次の3つのプランから選択可能です:
-
コスト重視プラン: Wi-Fi 6Eのみを活用したDIY導入。
-
パフォーマンス重視プラン: Wi-Fi 6Eのみで通信品質確保の仕組みを整える。
-
拡張性重視プラン: Wi-Fi 6Eとローカル5Gを組み合わせたハイブリッド構成。
この有益なサービスにより、顧客は3〜5年先のLANの増強ポイントや必要なコスト感を把握できるため、効率的な投資判断が可能になります。
顧客にとってのメリット
無償コンサルティングを通じて、顧客は以下のような利点を得ることができます:
- - 中長期的な投資判断に必要なコスト感が把握できる。
- - 端末の増加や新サービスへの対応に備えた設計指針が得られる。
- - LANの強化ポイントが明確になり、効率的な投資が可能になる。
NTTBPの強み
NTTBPは、全国累計50万APを超える無線LAN構築実績を持ち、公共案件や大規模工場へのローカル5G導入実績があります。また、NTTアクセスサービスシステム研究所との共同実験により、先端技術に関する実運用ノウハウを蓄積しています。さらに、中立的な設計支援や多様な無線技術の提供が可能です。
申込とキャンペーン期間
この無償コンサルティングは、2025年9月19日から2025年12月19日までの期間で実施されます。対象となるのは、工場、プラント、大型商業施設において無線LANの高度化を検討されている企業です。
申込はNTTBPの公式サイトから可能で、先着順での対応となっています。
今後の展望
NTTBPは、今後も高品質かつ大規模な無線LANの構築実績を持ち、先端技術の実証を通じて、日本の産業のDX(デジタルトランスフォーメーション)および社会インフラの進化を支える無線ネットワークの提供に努めていく考えです。