キヤノンが中小企業のセキュリティ強化を支援する新サービスを提供開始
キヤノンシステムアンドサポート株式会社(以下、キヤノンS&S)は、中小企業向けの新たなサービスを発表し、2025年5月7日より「情報セキュリティルール作成支援サービス」の提供を開始します。このサービスは、企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)を進める上で、必要不可欠なIT環境の整備を支援することを目指しています。特に、幅広く社会に浸透しているIT技術を有効に活用し、新たな価値を創出できるようにするための基本方針の設定をサポートします。
近年、サイバーセキュリティの脅威は日増しに高まりを見せており、中小企業もその標的として狙われるケースが増加しています。ランサムウェア攻撃やフィッシング詐欺、内部不正などは、今や深刻な問題として企業に影響を与えるようになっています。このような背景から、経済産業省も「セキュリティ対策評価制度」の構築を検討しており、企業のセキュリティ対策の標準化と可視化を進め、全体のセキュリティレベルを向上させる取り組みが期待されています。
しかし、現在、多くの中小企業は専任のセキュリティ担当者を持たないため、十分な対策を講じられない状況です。企業の情報セキュリティルールがない場合や、従業員がその重要性を理解していないことも問題です。このため、キヤノンS&Sは、長年にわたり培ったセキュリティ対策のノウハウをもとに、個別の企業ニーズに応じた情報セキュリティルールを策定する支援を行うこととなりました。
本サービスでは、専門スタッフが企業のセキュリティアセスメントを実施し、その結果に基づいて情報セキュリティルールの策定をサポートします。また、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が提唱するフレームを基にしたドキュメントを提供し、従業員への周知徹底を図ります。これにより、企業として統一されたセキュリティ体制を構築し、従業員のリテラシー向上にも寄与します。
さらに、「Security Action」の宣言を検討している企業に対しては、専門スタッフが宣言に必要な手続きや基本方針の作成をサポートし、スムーズな取り組みを支援します。これにより、さらなる安全性の高いビジネス環境が実現されることが期待されます。
キヤノンS&Sは、今後も中小企業へ寄り添い、安心・安全なビジネス環境の提供を目指してサービス展開を続けていくことを表明しています。製品の価格は200,000円(税別)で、今後も多様化するサイバー脅威に立ち向かうための強力なサポートを提供します。
サービスの主な内容
1.
セキュリティアセスメントの実施
- 情報処理推進機構(IPA)の診断を通じて専門スタッフが分析を行います。
2.
情報セキュリティルールの策定支援
- ヒアリングを基にしたルール作成案の提示、ハンドブック作成、従業員への説明を行います。
3.
Security Action宣言の支援
- 宣言に向けた基本方針作成および手続き方法のサポートを行います。
このサービスに関するお問い合わせは、キヤノンシステムアンドサポート株式会社インフラソリューション推進部まで。対応は平日の9時から17時まで、土日祝日及び年末年始は休業しております。