ゲティンゲグループ・ジャパンの10年の歩み
ゲティンゲグループ・ジャパン株式会社は、今年、日本におけるハイブリッド手術室の累計実績が200室を超えたことを発表しました。このマイルストーンは、2009年から始まった同社の取り組みが、国内医療現場において確かな影響を与えてきた証です。
医療技術の革新の歴史
ゲティンゲのハイブリッド手術室開発は、1990年代後半から始まり、画像誘導手術(Image Guided Surgery)をサポートするための新たな手術台システム「VIWAS」を発表しました。このシステムは、手術台専用のレールを設置し、手術中の患者の位置変更や画像診断装置への安全な移動を実現しました。さらに「AWIGS」という統合システムの開発により、画像誘導手術の先駆けとなりました。
10年間の進化と実績
2010年代後半からハイブリッド手術室は進化を遂げ、血管撮影装置と専用手術台が高く統合されることで、手術の迅速化が実現しました。これにより患者は手術中に移動することなく、血管治療から外科手術へのスムーズな移行が叶うようになりました。このシステムは、医療チームのワークフローを効率化し、3D画像情報を活用することでより迅速で的確な処置を可能にしました。
ゲティンゲの強み
ゲティンゲは、手術室の設計において他の血管撮影装置メーカーと協力し、ニーズに合った提案を行うことに特化しています。医師や病院経営者が求める手術室の運営課題を的確に捉え、最適なパートナーと共にプロジェクトを進めることが、同社の強みです。このアプローチは、顧客満足度の高い手術室の実現に向けた重要な要素となっています。
ハイブリッド手術室の未来と新たな挑戦
日本はハイブリッド手術室の先駆国であり、ゲティンゲは今後、診断機能のマルチモダリティ化に取り組むとのことです。この新たな手術室は、血管撮影だけでなくCTやMRIによる診断もできるようになり、ますます複雑化する医療ニーズに応えていくサービスを提供します。導入にあたっては高額な投資が必要ですが、その見返りとして手術室の稼働率向上が見込まれています。
トータルソリューションの提供に向けた取り組み
山下秀明社長は、医師や病院経営者のニーズを把握し最適なソリューションを提供する使命を強調しています。プロジェクトマネジメントユニット(PMU)の立ち上げにより、フレキシブルな対応と顧客満足度の向上を目指しています。ゲティンゲは、世界各国の医療リーダーとのネットワークを活用し、今後も進化し続ける医療現場のニーズに応えていく所存です。
ゲティンゲについて
ゲティンゲは、病院やライフサイエンス関連施設に対し、様々な医療分野での製品やソリューションを提供しています。約10,000人の従業員を持ち、135か国以上でその製品が使用されています。詳しくは、
ゲティンゲの公式ウェブサイトをご覧ください。