新会社オフグリッドフィールドが描く未来の生活
2025年4月17日、株式会社竹中工務店がトレーラーの開発・製造を手掛ける株式会社クロコアートファクトリーとの共同出資によって、モバイルハウスの活用事業を展開する新会社「株式会社オフグリッドフィールド」を設立しました。新たな生活スタイルの創出に向けたこの動きは、建設業界における働き方改革と生産性向上を目指した取り組みが背景とされています。
モバイルハウスの必要性と目的
竹中工務店は、建設現場における効率化を進める中で、工事事務所として機能する「牽引式オフグリッド型モバイルハウス」の開発に着手しました。このモバイルハウスは、自立電源や自立通信機能を搭載し、工事現場内を自由に移動できることが特長です。この取り組みによって、現場での担当者の移動時間を短縮し、生産性の向上を実現しています。
実際に、2024年5月には大阪・関西万博の工事現場でこのモバイルハウスを活用した移動式コンビニエンスストアが開店され、多くの関心を集めました。これにより、建設業界に留まらず、有効な活用方法を模索する他の分野からも注目が寄せられています。
新会社の事業内容
新設のオフグリッドフィールドでは、牽引式モバイルハウスやトレーラーハウスを基盤としたオフグリッド型モビリティーに関する4つの主要な事業を展開します。これにより、様々なシーンにおいて利便性の高いモバイルハウスを提供し、社会課題の解決に寄与することを目指しています。
1.
オフグリッド型モビリティーのレンタル事業
この事業は、必要な時にモバイルハウスを手軽にレンタルできる仕組みを提供します。特に建設現場やイベント等での応用が期待されています。
2.
レンタカー事業者への販売事業
レンタカー事業者などに対し、オフグリッド型モビリティーの販売を進め、幅広い導入を促進します。
3.
オフグリッド体験パークの運営事業
体験を通じてオフグリッド型モビリティーの利便性や楽しさを広める施設を運営します。さまざまな体験型アクティビティを通じて、訪れた人々に新しい価値を提供しています。
4.
屋外空間の企画提案事業
新たなモバイルハウスを活用した屋外空間のデザインや企画を提案し、地域活性化に貢献します。
今後の展望
新会社は2025年2月にレンタカー事業の認可を受け、事業を本格開始する予定です。初年度のレンタル稼働率は年間平均60%を目指し、地域活性化を促進する「まちづくりモビリティーカンパニー」としての役割も果たしていく考えです。加えて、牽引式モバイルハウスは株式会社レンタルのニッケンからもレンタル可能で、多様なニーズに応える体制が整いつつあります。
新しい生活スタイルの実現に向け、独自の視点で社会課題の解決に挑む株式会社オフグリッドフィールドの今後の展開に注目が集まっています。