「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」が、7月13日から11月10日まで新潟県で開催されています。
今回は、台湾のアーティスト・ジミー・リャオと建築家集団・田中央工作群の作品が注目を集めています。
田中央工作群は、日本の建築家田熊隆樹氏とのコラボレーションで、自然に溶け込む「大地に抱かれるフィールドミュージアム」を制作しました。松代城山エリアに設置されたベンチは、洗い出し仕上げの石材を使用しており、台湾建築の特徴を感じることができます。訪れる人々に、自然の中で芸術を楽しみながら休憩できる空間を提供しています。
一方、ジミー・リャオは、飯山線土市駅と越後水澤駅をモチーフにした作品「2024幸せのきっぷ Kiss & Goodbye」を展示しています。かまぼこ型倉庫内に、ミニチュア駅やミニ空間を配置し、幻想的な世界観を作り上げています。地元住民の思い出の品々も展示され、温かい気持ちになれる空間です。
ジミー・リャオは、この作品を通して、訪れる人々に想像力豊かで不思議な旅を楽しんでほしいと考えています。作品周辺を散策しながら、大切な人や物事について考えるきっかけになるかもしれません。
「大地の芸術祭」は、2000年から開催されている、3年に一度開催される国際芸術祭です。自然と芸術を融合させ、地域活性化を目指しています。今回のテーマは「人間は自然に内包される」で、世界中のアーティストが参加し、個性豊かな作品を展示しています。
台湾のアーティストの作品を通して、日本の自然と文化を新たな視点で見つめ直してみてはいかがでしょうか。