精密測定の新たな標準、Pocket Vick HH-V400が登場

画期的な硬度計、Pocket Vick HH-V400の特徴と魅力

株式会社ミツトヨが販売を開始した「リバウンドタイプポータブル硬度計 Pocket Vick HH-V400」は、精密測定の分野で新たなスタンダードを打ち立てる製品です。金属材料の硬さを現場で迅速かつ正確に試験するためにデザインされたこの機器は、製造業界においてその効率性と信頼性により注目を集めています。

現場における迅速性と簡便性

HH-V400では、インパクトハンマーが試験面に射出され、射出直後および衝突直後の速度から硬さを計算します。このリバウンド式の測定方法は、圧延ロールや大型部品、さらには橋梁や鉄道のレールなど、さまざまな試験対象に対応可能です。特に屋外での試験が求められる場面においても、その携帯性と操作の簡便さが大きな強みとなります。

幅広い硬さスケールに対応

硬さ試験の結果は、ロックウェル（HRB、HRCなど）やビッカース（HV）といった複数の硬さスケールに換算表示することができ、世の中の多様なニーズに柔軟に対応します。この機能により、さまざまな業界や環境での使用が可能となっています。

視認性と作業効率を向上

本モデルの最大の特徴の一つは、表示器のリニューアルです。新たに採用されたカラーLCDは、現場でも高い視認性を実現しており、明るい環境下でも確実にデータを確認できます。また、これまで必要だった検出器接続の調整作業を省略できるため、作業効率が飛躍的に向上しました。これにより、ユーザーはよりスムーズに試験を行うことができます。

具体的な仕様

- 試験範囲: リーブ硬さ 100.0～999.9HLD
- 試験方向: 全方向（自動角度補正機能付き）
- 硬さスケール換算機能: ビッカース[HV]、ブリネル硬さ[HB]、ショア硬さ[HS]、ロックウェル硬さ[HRB][HRC]、引張り強さ
- 外観寸法: 表示器 174 mm×68 mm×32 mm / 検出器標準タイプ φ28×175㎜（ケーブル部除く）
- 本体質量: 表示器約250 g

展示会での実機体験

Pocket Vick HH-V400は、2025年9月10日から12日まで東京ビッグサイトで開催される「第18回総合試験機器展 TEST 2025」に出展される予定です。この機会にぜひ会場に足を運び、実機を直接お試しいただければと思います。ミツトヨは、これからも現場のニーズに応える形で、精密測定技術を通じてものづくりの未来に貢献していく所存です。