AutoStoreの最新イノベーション発表
ノルウェーのロボティクステクノロジー企業、AutoStoreが2024年9月12日に新機能を発表しました。この発表では、マルチ温度ソリューション、18段グリッド、電動サービス車両、そしてキューブコントロールソフトウェアの強化が紹介されています。本記事では、これらの革新がどのように企業の競争力を高めるかを詳しく見ていきます。
マルチ温度ソリューションの導入
最新の技術であるマルチ温度ソリューションは、1つのAutoStoreキューブ内で冷凍と冷蔵の作業が行えるという画期的なもので、-25℃から6℃までの温度設定が可能です。これにより、オペレーターは冷凍商品を冷蔵ゾーンでピッキングできるため、作業環境の改善が図られます。すでにノルウェーのHaugaland Storhusholdning社で導入が始まり、今後はLa Réserve des Saveurs社でも導入が計画されています。このソリューションは2025年第一四半期から注文が可能になる見込みです。
拡張された18段グリッド
AutoStoreのグリッドは、作業効率を向上させるためにアップデートされました。高さ330mmのビンで、段数が16から18に、220mmの場合は24から26へと拡張されます。これにより、最大12.5%の保管密度向上が期待でき、フルフィルメントセンターにおいても作業の精度や柔軟性は維持されつつ、グリッドの床面積を最大11%削減できます。この機能は、新たにシステムを導入する全てのお客様に利用可能です。
安全性を考慮した電動サービス車両
電動サービス車両は、グリッド上での定期メンテナンスを簡便かつ安全に行うためのツールです。この新たな装置は、作業員の安全性を重視して設計されており、大規模顧客からの信頼を高める要因となります。電動サービス車両は2025年第一四半期から注文できる予定です。
キューブ・コントロール・ソフトウェアの強化
AutoStoreは、キューブ・コントロール・ソフトウェアを強化して、顧客が計画的な介入を行えるようにします。このアップデートにより、作業時間外や休憩中に問題への事前対処が可能となり、重要な持続可能性が向上します。また、Unify Analytics™プラットフォームも改良され、システムの監視がより包括的に行えるようになります。
今後の展望
AutoStoreのCPO、Parth Joshiは、「私たちはお客様の複雑な業務課題の解決に向けてますます革新的な製品を提供していく予定です」と語っています。また、9月18日にはマンチェスターでキャピタル・マーケッツ・デイが開催され、AutoStoreの戦略と成長計画が発表される予定です。
これらの新機能は、倉庫オペレーションの効率を飛躍的に向上させる可能性を秘めており、AutoStoreが今後も業界の先端をリードしていくことを確信させる内容であると言えるでしょう。