ジャイアントパンダ日中共同繁殖研究30周年記念 「琴塚吉太朗良浜と共に過ごした四ヶ月良浜描画展」が開催
ジャイアントパンダの保護と繁殖研究の重要な成果を祝うため、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドでは、特別な描画展が開催されます。この展覧会は、ジャイアントパンダ「良浜」をテーマに、鉛筆画で知られる動物画家、琴塚吉太朗氏によって描かれた作品群をフィーチャーしています。特に彼は、この作品を完成させるために、良浜と向き合った100日間、合計500時間にわたって観察し、その結果として得られた緻密な描写が展覧会の目玉です。
琴塚氏は、自身の観察力を活かして、動物の毛並みの一本一本まで丁寧に描いています。彼が使用するのは、硬度の異なる鉛筆のみで、驚くほど細やかな線でその瞬間の良浜の姿を捉えています。展覧会では、完成作品だけでなく、制作過程での400枚のスケッチも展示される予定です。観客は、良浜の魅力やその生き生きとした姿を作品を通じて体感することができるでしょう。
展覧会の詳細
- - 作品発表: 2024年12月1日(日)「ジャイアントパンダ日中共同繁殖研究30周年記念シンポジウム」にて
- - 展示期間: 2024年12月2日(月)~2025年2月28日(金)
- - 場所: エントランスドーム内展示スペースおよびブリーディングセンター(原画のレプリカとラフ画レプリカのみ)
- - 展示内容: 原画、400枚のスケッチ、琴塚吉太朗氏の作品29点
- - 料金: 無料(別途入園料金が必要)
琴塚吉太朗氏の思い
琴塚氏は、良浜との出会いを初夏として、観察の中で感じた独特の魅力を言葉にしています。大きな竹を食べる姿や、のんびりと昼寝する姿など、一つ一つの動作が彼にとってインスピレーションとなり、描きたいという欲望を掻き立てました。認識の角度によって異なる毛の流れや形状、白黒の毛並みの捉え方の難しさを彼は語ります。
また、彼は描画の過程で、天候や時間帯により変わる良浜の表情を観察し続け、共に過ごすことで生まれる情感を言葉に乗せています。「描き続けた制作スケッチが、言葉のないコミュニケーションを通じていかに形成されたかを伝えられれば」と、彼は描画展に向けた思いを明かしました。
良浜の特徴
ジャイアントパンダ「良浜」は、2000年にアドベンチャーワールドで誕生し、子育てにおいても驚くべき実績を持っています。母親の梅梅からの愛情を受けて成長し、これまでに7回の出産を経験、合計で10頭の赤ちゃんを育ててきた実績があります。彼女は木のうろを寝床として利用したり、遊具で遊ぶ姿が印象的で、その姿は家族連れにとっても人気です。
オリジナルグッズの販売
さらに、展覧会期間中には描画作品を基にしたオリジナルTシャツも販売予定です。販売開始は12月1日の日曜日で、パーク内のギフトショップにて取り扱います。
アドベンチャーワールドのSDGsへの取り組み
アドベンチャーワールドは、「こころにスマイル 未来創造パーク」としてSDGsの精神を体現し、生命と環境に優しい取り組みを進めています。持続可能な社会を目指し、活動を通じて未来のために貢献し続けているのです。動物や人、自然との調和を築くこの取り組みもまた、全ての生命にスマイルを届けることを目指しています。
この特別な「琴塚吉太朗良浜と共に過ごした四ヶ月良浜描画展」に足を運び、ぜひ、動物の美しさと、その背後にあるストーリーを感じてほしいと思います。