新型蓄電池システム実証
2025-09-25 12:41:22

GSユアサと大阪ガスが共同で新型蓄電池システムの実証実験を開始

共同実証の背景と目的



大阪ガス株式会社と株式会社GSユアサが、2024年5月に共同実証契約を締結し、新たに開発したPCS併設型蓄電池システムの実証を開始しました。このシステムは、再生可能エネルギーの導入増加に伴い、再エネの出力変動に対応するための重要な技術です。特に、蓄電池はその不安定な出力を調整する能力が求められています。

実証実験では、複数の電力市場取引に対応可能な運用を検証し、蓄電池の性能や特性を最大限に活かすための制御パターンとシステムの動作を細かく確認します。これにより、蓄電池の効果的な運用方針が見えてくるものと期待されています。

KRIの技術と共同検証の意義



また、大阪ガスの100%子会社である株式会社KRIは、蓄電池向けの劣化診断及び寿命予測の技術を持っています。今回の実証実験では、この技術が新型蓄電池システムにおいてどのように有効であるかを検証します。KRIが培ってきたノウハウに基づき、得られた知見を活用することで、蓄電池の長期的な安定運用が実現可能となります。

蓄電池事業の未来に向けた取り組み



Daigasグループは、2050年までのカーボンニュートラルの実現を見据え、蓄電池事業の拡大を進めています。2030年度までに、蓄電池の運用規模を1,000MWに引き上げることが目標です。この取り組みを通じて、再生可能エネルギーの普及を促進し、電力系統を安定化させ、最終的には脱炭素社会の実現へと貢献していく考えです。

具体的な実証内容



今回の実証では、まず本蓄電池システムの設置および動作検証が行われます。蓄電池は、バッテリーと呼ばれる装置とともに、系統電力と接続され、電流変換を行います。このようにして、蓄電池と電力系統との連携機能が確認されます。

また、実証実験は、蓄電池の運用に関するデータの収集や分析を基に、今後の改良や発展へ繋げていくための重要なステップです。企業間の協力による知見の共用は、エネルギー分野における革新を推進する大きな力となります。

最後に



GSユアサと大阪ガスの共同実証は、再生可能エネルギー時代における重要な試みであり、エネルギー生産と消費のバランスを取るための鍵となるでしょう。蓄電池技術の進化がもたらす未来に、期待が高まります。このプロジェクトの成功は、持続可能なエネルギー社会の実現に向けた大きな一歩となるでしょう。今後も両社の活動に注目していきたいと思います。


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会社情報

会社名
Daigasグループ
住所
大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号
電話番号

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