アビームコンサルティングが提供する人的資本経営の新たなプラットフォーム
アビームコンサルティング株式会社(本社:東京都中央区)は、企業が持つ人的資本の価値を最大化するためのSaaS型プラットフォーム「ABeam Human Capital Platform」を発表しました。これは、企業が人的資本経営を推進するための評価指標(KPI/KGI)の管理・分析を行うもので、企業の競争力を向上させる一助となります。さらに、マーサージャパン株式会社との提携により、同プラットフォームへ新たな機能が追加され、人的資本経営のさらなる高度化が期待されています。
1. 人的資本経営の現状
近年、国内外のビジネス環境は急速な変化を遂げています。特に日本では少子高齢化が進み、企業は限られた人材で競争力を維持する必要に迫られています。また、政府からは人的資本情報の開示が求められる中、企業は人材戦略を見直し、進化させていく余地があります。こうした状況下で、アビームコンサルティングは、企業が人的資本の充足状況をスキルベースで把握し、効率的にマネジメントできるプラットフォームを提供することが求められるようになっています。
2. ABeam Human Capital Platformの機能
「ABeam Human Capital Platform」では、企業の人的資本に関する重要な指標を自動集計し、ダッシュボードで可視化する機能が搭載されています。これにより、企業は自社の人的資本の現状をリアルタイムで把握し、PDCAサイクルを実行しやすくなります。追加機能として、マーサージャパンが提供する「Mercer Skills Library」が組み込まれたことで、企業は人材のスキルを可視化し、必要なスキルを持つ人材の適切な配置が可能になります。
- - 人的資本モニタリング機能: 重要指標を自動集計し、未達成時の課題を特定する手助け。
- - 開示指標の管理機能: データ収集を最小限の負担で実施、効率的な情報開示を実現。
- - スキル登録・推論機能: キャリア面談などから得た情報を元にAIがスキルを推論、情報の鮮度を維持。
- - 人材ポートフォリオ可視化機能: 従業員のロールやスキルを基に、必要な人材資源を量的・質的に示す。
3. マーサージャパンとの連携
マーサージャパンとの提携により、企業は約3,000にのぼるスキルの中から、自社にとって必要なスキルを選択・カスタマイズできます。これにより、企業が持つ人材の豊富なスキルをより効果的に管理できるようになり、迅速かつ的確な人材戦略の策定が期待できます。このパートナーシップは、アビームコンサルティングが掲げる人的資本経営の戦略的推進に大きく寄与します。
4. 持続可能な競争力を求めて
アビームコンサルティングの執行役員、久保田勇輝氏は「人的資本経営の高度化は、企業の競争力を支える核心である」と述べました。そして、この新たなプラットフォームが経営戦略に基づきデータドリブンな意思決定を可能にすることを強調しています。
一方、マーサージャパンの江口智彬氏は、変化する労働環境において企業と社員が共に成長するために必要なスキルの把握が重要であると述べました。彼は「ABeam Human Capital Platform」と「Mercer Skills Library」の連携によって、企業の人的資本経営が実現することを確信しています。
5. 結語
アビームコンサルティングは、グローバル競争の中で企業が持続的に成長できるよう、人的資本の最大化を通じた価値向上を目指しています。今後も、企業ニーズに応じたコンサルティングサービスを提供し、社会全体の変革に寄与していくことが期待されます。