海外安全情報:コンゴでエボラ出血熱が発生、感染防止対策を知ろう

エボラ出血熱の脅威と対策



2025年9月4日、世界保健機構(WHO)はコンゴ民主共和国において、エボラ出血熱の新たな症例が確認されたことを発表しました。この情報は、カサイ州内のブラペ及びムウェカの保健区域に関連しています。感染者との接触によって広がるこのウイルスは、致死率が非常に高く、旅行者や在留者にとって大きな警戒が必要です。

エボラ出血熱とは



エボラ出血熱は、エボラウイルスによって引き起こされる難治性の感染症で、主に感染者の体液に触れることで感染します。具体的には、患者の血液や分泌物、嘔吐物、または排泄物と直接接触することでウイルスが体内に侵入し、感染が成り立ちます。これにより体内では、発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、さらには下痢や腹痛などさまざまな症状が引き起こされ、最終的には出血が始まり、致命的な状況を招く恐れがあります。

現在の感染状況



9月4日時点で、カサイ州内で28件の疑い症例と15件の死亡例が報告されています。また、国立生物医学研究所は、これらの症例からエボラウイルスが確認され、発生原因がザイール型のエボラウイルスであるとしています。コンゴ政府はWHOと連携し、感染症対策として国家緊急対応チームを派遣し、治療、感染管理の強化を図っています。

WHOによると、エボラ出血熱に対しては許可されたワクチンが備蓄されており、的確な治療を行うことで生存率を向上させることが期待されています。ただし、早期の対処が求められます。

感染防止策



エボラ出血熱の感染防止のためには、以下の対策を心掛けることが重要です:
1. 【接触を避ける】感染が確認されている地域には近寄らないようにし、感染者やその疑いがある人との接触は厳禁です。
2. 【手洗いの徹底】アルコールや石鹸を使った手洗いを実践し、衛生管理を徹底してください。
3. 【肉の摂取に注意】野生動物の肉(bush meatやジビエ)を食べないこと。

また、海外に渡航する際には、渡航先や日程を家族や友人に伝え、緊急連絡先を常に持参することが望ましいです。特に、3か月以上の滞在を予定している方は、必ず在留届を提出し、海外旅行登録「たびレジ」にも登録することを推奨します。

参考情報



開設されている外務省の海外安全ホームページをチェックし、最新情報を常に確認することが必要です。特に、各種疑い症例や感染の最新状況についての情報は、外務省やWHOから発表されることが多いため注意が必要です。

問い合わせ先


  • - 外務省領事サービスセンター 03-3580-3311
  • - 在コンゴ民主共和国日本国大使館 081-555-4731

エボラ出血熱は非常に危険な感染症ですが、事前の準備や注意を怠らなければ防げるケースが多いです。安全に旅行を楽しむためにも、十分な対策を講じることが重要です。

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