新たに加わった職場体験機能で若者の社会参加を促進するcare-base
Busifro-Search株式会社が提供する児童・障がい・介護福祉プラットフォーム「care-base(ケアベース)」は、新機能「Workon(ワークオン)」に「18歳未満の職場体験」という新たなカテゴリーを追加しました。この新機能は、就労準備型放課後等デイサービスに通う高校生や障がいのある子どもたちが、リアルな仕事環境を体験する機会を提供することを目的としています。
care-baseとは?
care-baseは、全国各地の福祉事業所と利用者をつなげるプラットフォームです。ICTを活用して業務を効率化し、地域連携を強化することで、ユーザーが自分に合った事業所を見つける手助けをしています。具体的には、児童福祉、障がい福祉、介護福祉の各領域に対応しており、様々な福祉サービスを提供する事業所が登録されています。これにより、事業所は運営のDX化を進め、スタッフの負担を軽減し、利用者とのコミュニケーションを円滑に行うことが可能になっています。
増大する障がい者人口と職場での課題
現在、日本には障がい者手帳を持つ方が1,000万人以上おり、その多くが社会参加を希望しています。しかし、一般企業での雇用機会は限られており、障がい者が仕事を持つことに対する理解が不足しているのが現状です。このような環境下で、care-baseの新機能「Workon」は障がい者と企業のマッチングを促進し、双方の橋渡しをします。
Workon機能の創設背景
「Workon」は、企業や店舗が地域の福祉事業所に短期的な仕事を依頼できるマッチング機能です。企業が簡単にアカウントを作成し、必要な業務を投稿することで、福祉事業所からの提案を受けることができます。これにより企業は手軽に社会貢献を図り、福祉事業者にとっては新たな仕事を得るチャンスが広がります。
職場体験機能の目的とメリット
新たに設けられた「職場体験」カテゴリーは、以下の目的に基づいています。
- - 高校生が仕事のリアルを体験するためのフィールドを提供。
- - 実際の職場での体験を通して、将来の進路や可能性を考える機会を提供。
- - 受入先の企業や事業所における理解を深める場を設計し、障がい者に対する理解を促進。
この体験は、短期間(1~1.5時間程度)で行われ、報酬は発生しないため、従来の雇用とは異なる形での社会経験を提供します。
企業にとっての意義
企業側にとっては、「依頼のハードルが低く、社会貢献に直結する」という利点があります。また、このきっかけを通じて、地域貢献やSDGsへの取り組みも支援することが可能になります。
社会との接点を持つことの重要性
障がいのある若者にとって、社会参加はただ単に仕事を持つことではありません。電車に乗る、人とコミュニケーションを取る、時間を守る等、様々な経験を積み重ねることで「自分は社会とつながっている」と感じることが重要です。「Workon」に追加された職場体験機能は、その重要な一歩を後押しするものです。
おわりに
care-baseは、「福祉は支援の場ではなく、共に社会を築く土台である」という理念に基づいて、Workonを通じたさまざまな仕事の創出を目指しています。高校卒業と同時に社会との接点が変化する中、若者たちが無理なく社会と関われる仕組みを提供することが、今後の課題であり、未来を担う若者たちにとって欠かせない支援となります。