子どもの権利写真展が中野で開催
11月20日は「世界子どもの日」と「中野区子どもの権利の日」です。この特別な日を前に、中野区立中野東図書館では、国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)の主催により、子どもの権利をテーマにした写真展が行われています。開催期間は11月1日から12月25日までの約2ヶ月間。入場は無料で、子どもたちとその家族が訪れやすい環境が整っています。
この写真展は、2022年に制定された「中野区子どもの権利に関する条例」に基づき、毎年開催されており、今年で四回目となります。主な目的は、子どもたちに自身の権利についての理解を深め、権利の重要性を感じてもらうことです。展示内容は工夫され、子どもたちが親しみやすい形で権利について学べるよう配慮されています。
参加型コーナーで意見を表明
今年の展示では、子どもたち自身が権利について意見を表明できる参加型コーナーがパワーアップしています。昨年設置されたシールを使ったコーナーは、今年も健在ですが、一層参加しやすくなるように拡充されています。また、訪れる皆さんのご意見を自由に残せる新しいコーナーも設けられており、参加者は興味を持つテーマに対して感想を書くことができます。
新たな展示内容と資料の提供
さらに、今年2025年からは「権利ってなんだろう」という新しい展示が始まります。このコーナーでは、権利という概念を初めて知る子どもたちにもわかりやすく解説され、普遍的な価値としての権利の意義が強調されます。また、家庭に持ち帰れるブックレットも用意されており、子どもたちがさらに深く考えるきっかけを提供しています。
世界子どもの日について
「世界子どもの日」は1989年11月20日に国連で採択された「子どもの権利条約」を記念して制定された日です。この条約には196カ国と地域が参加し、人権に関連する条約として歴史的に見ても多くの国が批准しています。日本では2023年から新しい法律が施行され、子どもの権利の実現に向けた動きが進んでいます。
中野区内でも、WVJの活動を通じて地域の子どもたちの権利が尊重されるよう、様々な取り組みが進行中です。特に今年は、新たに制定された「中野区子どもの権利に関する条例」がもたらす意義を強調し、地域の皆さんにその重要性を理解してもらいたいと考えています。
世界の子どもに希望を
WVJは、同時に「希望を贈ろう」というクリスマスキャンペーンも行っています。これは貧困や紛争などで困難な状況にある子どもたちに希望を提供し、支援するためのキャンペーンで、多くの方々に参加を呼びかけています。写真展を通じて、子どもの権利について考えるきっかけになれば幸いです。来場者が子どもたちの権利についての意識を高める一助となることを願っています。
全ての子どもが持つ権利を理解し、守ることが私たちの役割です。中野区立中野東図書館でのこの貴重な展示にぜひ足を運び、子どもの権利について知識を深めてください。