サイファー・テック、本社移転
2013-04-25 11:30:11

地方創生!IT企業サイファー・テック、東京から徳島県美波町へ本社移転

地方創生の一事例として注目!IT企業が東京から徳島県美波町へ本社移転

電子著作権保護システムや情報漏洩防止システムを開発・販売するサイファー・テック株式会社が、2013年5月1日、東京都新宿区から徳島県海部郡美波町へ本社を移転しました。この移転は、単なる本社移転ではなく、社員の創造性とワークライフバランス、そして地方創生という、複数の要素が絡み合った画期的な取り組みとして注目されています。

同社は、社員の創造性を育むために、職場環境や制度の整備を進めてきました。その一環として2012年5月、美波町にクリエイティブオフィス「美波Lab」を開設。太平洋と清流、山々に囲まれた自然豊かな環境の中で、社員は仕事と趣味を両立させるワークスタイルを実現しています。

「美波Lab」では、“半×半IT”をテーマに、社員が稲作や養蜂などの農作業、サーフィン、釣り、狩猟といった趣味活動と、DRM技術開発などの業務を両立。「仕事も遊びも充実させる」という、ユニークな取り組みが展開されています。

さらに、サイファー・テックは地域貢献にも積極的に取り組んでいます。美波町の学校教育支援、住民へのIT利活用講座の開催、地域イベントへの参加、防災活動など、地域社会との連携を強化することで、企業と地域が共に発展していくモデルケースを構築しています。

なぜ、サイファー・テックは東京から人口約7700人の美波町への本社移転という決断をしたのでしょうか。それは、同社の経営ビジョンである「新たな価値創造」を実現するための最適な環境が、美波町にあったからだと説明されています。豊かな自然、文化、そして地域の人々との繋がり。これらの要素が、社員の創造性を刺激し、新しい価値を生み出す土壌になると判断したのです。

今回の本社移転は、徳島県が推進する「とくしまサテライトオフィスプロジェクト」において、本社移転事例としては初のケースとなります。このプロジェクトは、首都圏のICT企業に徳島県内のサテライトオフィスの設置を促進することで、地域活性化を目指す取り組みです。サイファー・テックの本社移転は、このプロジェクトの成功例として、全国的に注目を集めることでしょう。

また、本社移転に先立ち、同社は「自然児採用枠」というユニークな採用枠を設けました。地方での生活や“半×半IT”のワークスタイルに共感する人材を積極的に採用し、着任時にはサーフィンや釣りなどの費用として10万円の「遊び心応援金」を支給するなど、独自の採用戦略も展開しています。

サイファー・テックの美波町本社移転は、企業の社会的責任を果たしつつ、社員の幸福度を高め、ひいては地方創生にも貢献するという、現代社会における理想的な企業の姿を示す一例と言えるでしょう。今後、同社の取り組みが、他の企業の地方移転や地域活性化の促進に影響を与える可能性も高く、その動向に注目が集まります。

サイファー・テック株式会社は、DRM技術(Digital Rights Management)や情報セキュリティ技術を基盤とした、デジタルコンテンツ流通向けのコンテンツ保護やBYOD(Bring Your Own Devices)対応の情報漏洩防止に関する製品開発、ソリューション提供、システムインテグレーションを行うテクノロジーベンダーです。2003年2月設立。

会社情報

会社名
サイファー・テック株式会社
住所
徳島県海部郡美波町恵比須浜字田井266番地
電話番号
03-5206-5705

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。