フリースクール「キリンのとびら」の温かな卒業式
2025年3月8日、特定非営利活動法人キリンこども応援団が運営するフリースクール「キリンのとびら」で、輝かしい卒業式が開催されました。これは小学6年生と中学3年生の卒業を祝うという特別なイベントで、これまでフリースクールで支え合ってきた仲間たちの節目を祝うため、保護者や泉佐野市の市長、地域のサポーターが見守る中で実施されました。
この日は晴れやかな空の下、体育館が温かい雰囲気で包まれました。在籍する6名の卒業生たちが、壇上に立ちそれぞれの将来について語った瞬間、彼らの成長を感じさせることができました。特に今回は初めて、卒業生の中に小学6年生が含まれており、その特別感は一層際立っていました。
卒業式は9時に開式し、約2時間にわたり温かい雰囲気の中で進行しました。卒業証書の授与では、代表の水取博隆さんが一人ひとりに手紙を手渡しました。これらは全て異なる内容で書かれており、卒業生たちの個性を称えるものとなりました。この瞬間に、彼らはそれぞれの歩みを認められ、まるで家族のような温もりを感じました。
「キリンのとびら」にいることは、彼らがどのようにさまざまな出会いを通じて成長してきたかを示すものでもあります。水取さんは卒業生たちに向けて、「あなたたちは一人ではありません。ここには、いつでもあなたたちを見守る家族や仲間がいます」と温かい言葉を贈りました。これは、その場にいた誰もが涙する瞬間でもありました。
卒業生の代表として、小学6年生と中学3年生の各1名が卒業の言葉を述べました。彼らの言葉には、キリンのとびらでのすべての経験やサポートを受けた感謝が溢れていました。それだけでなく、これからの未来への期待感が込められていました。小学6年生たちは、引き続きフリースクールに通い、高校進学を目指す中学3年生たちは新たなステージへと羽ばたいていくことが期待されています。
保護者たちも参加し、子どもたちの成長を見守ってきた経験について語ってくれました。「それぞれ異なる卒業証書の授与式に感動しました。水取さんの言葉には愛情がこもっていて、スタッフのメッセージは涙を誘いました。私たちも、子どもたちと一緒に成長してきたのです」と言える瞬間でもあったのです。
また、泉佐野市の千代松市長が入場し、祝辞を述べる場面も印象的でした。市長の挨拶は、地域全体で子どもたちの成長を支えるべきであるというメッセージが込められており、卒業生たちも真剣なまなざしで耳を傾けていました。
最後には、在校生から卒業生への感謝の意を込めて、歌や花束贈呈が行われ、心温まる瞬間となりました。水取さんは、「人生にはいくつかの節目があります。これからの未来を信じ、自分自身の道を進んでいってほしい」と語り、式を締めくくりました。
このような温かい卒業式は、フリースクール「キリンのとびら」が地域の子どもたちにとって大切な居場所であることを改めて証明するものです。今後も多くの子どもたちに希望と支援を提供していくことでしょう。