INPEXが業務基盤を大幅に改革
株式会社INPEX(東京・港区)は、グローバルな経営改革を目的としたIT基盤に、SAPジャパンの提供するSAP® Cloud ERPを導入したことを発表しました。この取り組みは、INPEXの経営戦略の進化を緊密に反映し、エネルギー業界における変革を促進するものです。
経営改革の背景と目指す方向性
INPEXは、2008年から「埋蔵量維持拡大」や「事業領域の拡大」を進めるため、基幹システムとしてSAPの「IBOS(SAP® ERP)」を活用してきました。しかし、2025年2月に策定した「INPEX Vision 2035」のもとで、エネルギーの安定供給を基盤にし、水素、CCS(CO2の分離回収・輸送・貯留)、再生可能エネルギーなど、低炭素社の推進にシフトしていく必要がありました。
このような情勢を背景に、INPEXは社内外の環境変化に柔軟に対応するため、経営基盤を再構築する必要があったのです。この改変を支援するパートナーには、エネルギー業界における豊富な実績を誇るアビームコンサルティングを選定。
アビームコンサルティングの役割
アビームコンサルティングは、業務プロセスの再設計からシステムの設計・導入、運用までを一貫してサポートしました。特に、Fit to Standard手法を採用し、業務をSAPが標準とするベストプラクティスに合わせることで、開発の効率化を図りました。この取り組みによって、2026年1月には日本国内での本格稼働が実現する見込みです。
新システムの効果と目標
新たに導入されるSAP Cloud ERPは、変化する経営データの一元管理やレポート業務の効率化を実現し、迅速な意思決定を可能にします。また、業務の変更にかかる工数を削減し、将来の環境変化に迅速に対応したり、多様な事業展開を実現するための柔軟性を提供します。
さらに、AI等の最新技術を活用し、既存業務プロセスの見直しを図ることで、業務の効率化を推進。これにより、社員が価値の高い業務に注力できる体制を整えることができます。
INPEXのサービスと展望
INPEXは、日本最大級の石油・天然ガス開発企業として、オーストラリア、アブダビ、東南アジア、日本、欧州などにおいてプロジェクトを推進しています。「INPEX Vision 2035」に基づき、石油・天然ガス事業の収益基盤を維持しつつ、持続可能なエネルギー開発を進めていく計画です。
このように、INPEXは新たなIT基盤の導入により、グローバルな視野で経営を最適化し、責任あるエネルギー・トランジションを牽引していくことを目指しています。世界的な変化に対応できる業務基盤の構築を進めることで、企業の競争力を高めていくでしょう。
参考資料