新16ビットマイコン登場
2025-11-19 12:40:35

エプソンが新しい16ビットマイコン『S1C17W11』を発表、消費電力と性能を両立

エプソンの新マイコン『S1C17W11』とは



セイコーエプソン株式会社が最近発表した新しい16ビットマイコン『S1C17W11』は、低消費電力で高精度な抵抗測定機能を備えており、多様な用途での活用が期待されています。この新製品は、LEDやブザーの昇圧駆動など、複数の機能を一つのチップに統合することによって、省スペース化を実現。また、環境モニタリングや在宅医療が進む中、ますます増大する電池駆動機器のニーズに応えています。

背景とニーズ


近年、テクノロジーの発展と共に、高齢化社会や在宅医療の普及が進み、特に医療機器や小型計測機器に対する需要が高まっています。これにより、ユーザーは高い測定精度と長寿命の電池駆動、そして小型化を望んでいます。従来型の設計モードでは、部品点数が多く、製品化に必要な工数やコストがかさむことが大きな課題でした。

低消費電力と高精度


『S1C17W11』は、エプソン独自の低消費電力技術とCR発振型A/D変換器(RFC)を搭載しています。この新しいマイコンは、抵抗値を周波数に変換し、最大で24ビット相当の高精度計測ができるため、体温計や水質計などのセンシングにおいて一層の精度を提供します。さらに、SLEEPモードでは109nAと極めて低い待機電流を実現しており、LR41などの小型ボタン電池との組み合わせで長寿命駆動が可能です。

内蔵機能


『S1C17W11』は内蔵のLCDドライバーと昇圧回路により、外部回路を必要とせずに、ブザーおよびLEDの駆動を実現しています。これにより、特に音圧や光量を高めることができるため、騒がしい環境やカバーがされた状態でもユーザーへの通知がより確実になります。さらに、内蔵Flashメモリー(48KB)およびEEPROM(128B)も搭載されており、測定履歴や校正データの保存も容易です。

幅広い用途


この製品は、体温計や生体計測器、携帯用水質検査機器、食品・飲料の簡易検査端末、さらには産業用ハンドヘルド計測器やIoTセンサー端末など、多岐にわたる用途に適しています。これにより、企業はより効率的かつ信頼性の高い製品を市場に提供することが可能となります。

エプソンの挑戦


エプソンは今後も「省・小・精」のアプローチを通じて、持続可能な社会の実現を目指し、あらゆる社会的課題に応えるマイクロデバイスを提供していくとしています。新しい技術である『S1C17W11』の登場は、特に医療分野や環境保護において大きな期待を寄せられています。今後の市場における展開も楽しみです。

本記事ではエプソンの公式な発表をもとに、最新情報をお届けしています。製品詳細や資料請求は公式ウェブサイトをご確認ください。

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