2025年1月のdoda転職求人倍率:2.74倍に減少
パーソルキャリアが提供する転職サービス「doda」は、2025年1月の転職求人倍率が2.74倍に達したと発表しました。この数値は前月同時期に比べて0.41ポイントの減少を示しており、景気や労働市場の動向を反映した結果と言えます。求人数は前年同月と比較すると増加しており、依然として高い水準を保っていますが、転職希望者数も同時に増えているため、結果的に求人倍率は減少しています。
転職求人倍率の算定方法
doda転職求人倍率は、転職希望者一人あたりの求人件数を示す指標です。この指標は、求人の総件数を転職希望者数で割ったもので、業界全体の需給バランスを測る重要な指標となっています。具体的な算出式は以下の通りです。
求人数(採用予定人員) ÷ 転職希望者数
2025年1月の求人数の概況
2025年1月の求人数は、前月比で99.4%、前年同月比で106.5%を記録しました。業種別に見ると、12業種中5業種で求人の増加が見られました。最も増加が目立ったのは「エネルギー」分野であり、再生可能エネルギー関連の企業での求人が増加しています。これには、太陽光発電の営業やグリーントランスフォーメーション(GX)の推進に向けた職種が含まれ、業界の変化を示しています。
職種別の求人動向
同様に職種別でも11職種中2職種で求人が増加しました。特に「販売・サービス」分野では前月比101.6%、「営業」分野では100.3%の増加が見られました。この傾向は、消費者ニーズの変化や経済活動の活発化に応じたものであり、企業は新しい戦略を求めて人材の補強を行っていると言えます。
今後の転職市場の予測
dodaの編集長である桜井貴史氏によると、2025年2月以降の求人数は自社の体制を見据えた増員募集が行われる企業が多く、横ばいが想定されています。転職希望者数については新年度を成功させるために転職活動を始める人が多く、増加が見込まれています。そのため、求人倍率は今後も低下傾向にあるとされています。
解説者プロフィール
桜井貴史氏は、新卒で大手人材会社に入社し、キャリア教育や企業の採用支援に従事してきました。2016年からはパーソルキャリアで働き始め、様々な役職を経て、2024年4月にdoda編集長に就任しました。彼は60万人以上の若者のキャリア支援に関わっており、現在の就職・転職動向に深い知識を持ち合わせています。
doda転職サービスについて
「doda」は「はたらく今日が、いい日に。」をスローガンに掲げており、独自の転職サービスを展開しています。転職希望者と求人企業とのマッチングを最大限に高めるための様々な施策が取られています。
詳しいデータは
doda転職求人倍率レポートにて確認できます。