「MIYOSHI HANA」始動
2021-03-30 10:00:13

阿武の鶴酒造が新たな挑戦「MIYOSHI HANA」イヤーボトルを展開

阿武の鶴酒造が新たに挑む日本酒の世界



山口県北東部、日本海に面した土地に位置する「阿武の鶴酒造」は、1897年に創業された伝統ある酒蔵です。特に注目すべきは、6代目の三好隆太郎氏が34年の休蔵状態を経て、酒造りを復活させた点です。彼の情熱は、復活の翌年から国内外の賞を獲得するという成果につながり、その努力が一層輝く瞬間が今訪れようとしています。

この酒造が4月12日に発売した新商品「MIYOSHI HANA」シリーズは、5年にわたり毎年異なる日本酒をリリースしていくという、これまでにはない試みです。このプロジェクトは「合咲醸造」と名付けられた手法を用いており、年に1回ずつ新しい味わいや香りの日本酒を展開することを目指しています。

新たな製造手法とコンセプトの重要性



「合咲醸造」というのは、過去に日本酒の造りにおいて見られた手法を現代に生かしつつ、新たな形で顕現させるものです。この方法により、毎年の出来がその年の気候や人々の思いを反映させる形となり、より一層エモーショナルな日本酒の登場が期待されます。三好氏はこのプロジェクトに「共に生き抜く」という思いを込めており、酒蔵の関係者や飲食業界の方々とともに次の時代へ進んでいこうという決意を示しています。

この理念は、昨今の社会情勢において、他者とのつながりが希薄になる中での重要性を強調しています。MIYOSHI HANAは、ただの酒ではなく、心のやり取りを通じて各年の美しい風味をもって「共に年を越える有り難み」を表現しています。

美しいデザインとその背後にある思い



このプロジェクトのアートディレクターには、石黒篤史氏が起用されています。石黒氏は、多数の受賞歴を持つデザイナーであり、この新しい挑戦に対して非常に意欲的な姿勢を示しています。彼は自らの言葉で「下を向く日々は終わった」と語り、エネルギーを注ぐことで日本全体に元気を与えることを目指しています。

デザインには、丸みを帯びた美しい花々が描かれており、これは日本酒の成分や味わいの開花を象徴しています。また、次年度の日本酒を待ち望む気持ちを表現した斬新なビジュアル加工が施されています。

初年度商品の詳細



初年度としてリリースされた「MIYOSHI HANA ‘20-’21」は、山田錦を100%使用した純米大吟醸で、華やかで濃厚な果実味を感じることができる一品です。720mlのボトルが2400円(税抜)で販売され、既に多くの期待を寄せられています。

この新しい挑戦により、阿武の鶴酒造が日本酒業界において新たなヒントを提供することになるのか、その流れに今後も注目していきたいです。

まとめ



阿武の鶴酒造の新しい試みは、ただの酒製造を超えて、心に響く物語を届けるものとなっています。共に過ごした時間や空間の大切さを日本酒という形で表現するこのプロジェクトは、日本酒ファンにとっても、まだ見ぬ新たな楽しみをもたらすことでしょう。

会社情報

会社名
阿武の鶴酒造合資会社
住所
山口県阿武郡阿武町奈古2796
電話番号

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