株式会社Solafuneは、ザンビア共和国における地表資源の潜在力調査に役立つ情報を取得するため、衛星データ取得技術をJOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)に提供することを発表しました。
近年、電気自動車や半導体、GPUなど需要が高まる中、日本の資源確保は大きな課題となっています。日本は鉱物資源に乏しく、その多くを輸入に頼っている現状です。そこで重要となるのが、資源生産国との戦略的な連携です。
2023年には、元西村経済産業大臣が南部アフリカ諸国を歴訪し、重要鉱物の安定確保に向けて動き出しました。今回のSolafuneとJOGMECの提携は、こうした流れを受けて実現したものです。
Solafuneは、「Hack The Planet.」をミッションに掲げ、衛星データ解析技術の開発と提供を行っています。同社の衛星データプラットフォーム「Solafune」は、世界約100カ国・地域で利用され、アジア・アフリカ・中東など世界各国に技術を提供しています。
JOGMECは、経済産業省の外局である資源エネルギー庁が管轄する組織です。エネルギーと金属鉱物資源の安定供給確保のため、資源探査、開発、技術支援、環境保全などの活動を推進しています。国際協力やリスクマネジメントにも力を入れており、日本の資源外交、資源安全保障、経済成長に貢献しています。
今回の提携によって、Solafuneはザンビア共和国の資源調査に貢献し、JOGMECは安定的な資源確保に近づきます。さらに、日本のAI産業や自動車産業への貢献も期待されています。