テスが春日部に新たな再生可能エネルギー供給事業を展開
テスホールディングス株式会社(以下、テス)は、連結子会社であるテス・エンジニアリング株式会社が新たに展開する再生可能エネルギー供給事業を始めることを発表しました。この事業では、住友商事が開発した物流施設「SOSiLA春日部」において、オンサイトPPAモデルを活用して自家消費型の太陽光発電システムを導入することが決定しています。
事業の概要
2024年9月より開始されるこのプロジェクトでは、テス・エンジニアリングがSOSiLA春日部の屋根に太陽光発電システムを設置します。このシステムには、発電容量約1.5MWを持ち、年間の想定発電量は約172万kWhに達する見込みです。この中で、約87万kWhが自家消費され、残り約85万kWhは余剰電力として販売されることになります。これにより、SOSiLA春日部の年間電力需要の約53.3%を賄う計画です。さらに、年間約737トンのCO₂排出削減が期待されており、環境負荷軽減に貢献します。
安定した電力供給と持続可能性
本事業の大きな特徴は、導入に関わる初期投資が不要である点です。これにより、需要家は手軽に再生可能エネルギーを利用でき、電力需要の変動や燃料コストの影響を受けにくい安定した電源を確保できます。また、物流施設の屋根スペースが最大限に活用され、より多くのCO₂排出削減を実現する姿勢が強調されています。もし発電量が需要を上回った場合、余剰電力はFIP制度を活用して卸電力市場へ売電される予定です。
企業としての展望
テスグループは「再生可能エネルギーの主力電源化」「省エネルギーの徹底」「エネルギーのスマート化」という三つの領域で事業を展開しており、今回の取り組みもその一環です。
今後、顧客企業の多様なエネルギーニーズに応じた様々なソリューションを提供し、脱炭素社会の実現を目指す「脱炭素のリーディングカンパニー」としての役割を果たしていきます。
まとめ
春日部におけるこのプロジェクトは、地域の電力需給にも寄与しつつ、地球環境への配慮を万全にする新たな一歩となるでしょう。テス・エンジニアリングとSOSiLAが連携し、再生可能エネルギーの供給を実現することで、持続可能な社会の構築に向けた道筋が示されています。テスの今後の動向に注目が集まります。