ライフデザイン・カバヤ、ベトナムの木造建築規格策定に挑戦
ライフデザイン・カバヤ株式会社は、ベトナムでの木造建築規格(TCCS)の策定に向けた重要なステップを踏み出しました。この度、2025年9月12日にベトナム建設科学技術所(IBST)において、TCCSの評価委員会に参加し、さらなる発展を目指しています。
評価委員会の重要性
評価委員会は、TCCSの発行に向けた審査を行うためのものであり、ベトナムの建設分野における専門家や学者により構成されています。この会合には、ハノイ建築大学のSon准教授や交通運輸大学のHuy准教授、ベトナム林業科学協会のBan氏などが参加し、TCCSの原稿案に対する意見や見解を出し合いました。ライフデザイン・カバヤからは、代表取締役社長の窪田健太郎をはじめ、海外事業責任者の山岡嘉彦や現地法人ライフデザイン・カバヤ・ベトナムの代表取締役社長である田中秀樹も出席し、意見交換を行いました。
当日の審査では、TCCSへの評価が良好であったため、2023年11月中にこの規格が正式に発行される運びとなりました。現在は、発行に向けた最終的な調整作業を進めています。
プロジェクトの進捗報告
また、この日はベトナム建設省のHa副大臣に対してもプロジェクトの進捗状況を報告しました。Ha副大臣は、木造建築の新しい基準をゼロから構築することがベトナムの建築技術の未来を切り開く重要な基盤になると強調されました。
ベトナム市場への展開
ライフデザイン・カバヤは、2019年からベトナムに対する木造建築の普及を目指し、事業を進めてきました。日本の木造住宅の特徴を活かしながら、高温多湿なベトナムの気候に合った木造住宅を開発することを目指しています。木造住宅文化が発展途上のベトナム市場において、木造住宅の普及・発展を推進し、国際市場への進出を図ります。
さらなる協力の展望
2024年には、建設科学技術所と連携し、ベトナム向け木造建築の製造者規格作成に関する協力を正式に締結予定です。これにより、ライフデザイン・カバヤは更に深化した事業展開が期待されます。
会社概要
ライフデザイン・カバヤ株式会社は、1972年に岡山で設立され、現在は全国に多様な支店を展開しています。新建材CLT事業やリフォーム事業、不動産事業など、幅広い業務に取り組み、木材を利用したサステイナブルな建設を目指しています。
このような取り組みを通じて、ライフデザイン・カバヤはグローバルな建築市場での存在感を高め、将来的な発展を期待されています。持続可能な木材利用とベトナムにおける新しい建築基準の確立は、地域社会のみならず、広く世界に寄与するものと考えられています。