Z世代大学生の理想年収は500万～600万円、現実的な生活への意識が鮮明に

Z世代の理想年収と現実の接点

最近、株式会社ペンマークが行った調査によると、Z世代の大学生たちの理想年収は「500万円〜600万円」とする回答が最も多く寄せられました。この調査は、「Penmark」という学習管理SNSを利用している全国の大学生を対象にしたもので、学生たちが抱く経済観への考え方を浮き彫りにしています。

理想と現実の微妙な差

30歳までの理想年収について、500万円〜600万円未満を選んだ学生は21.7％で最も多く、その後400万円〜500万円未満が17.7％、600万円〜700万円未満が15.0％と続きます。最低限ほしい年収に関しては、400万円〜500万円未満が23.6％、300万円〜400万円未満が23.1％、500万円〜600万円未満が19.5％となっています。これを見ても、理想年収と最低限ほしい年収の差はわずか100万円という数字から、現実的なバランスを意識していることが伺えます。

SNSの影響：現実を見つめた生活設計

大多数の学生が選んだ理想年収の理由については、SNSの影響を強く感じる意見が目立ちました。「共働きを想定した」とか「SNSで見た生活水準を反映した」という声など、あくまでも現実を基にした年収観が communicated されています。これまでの「理想＝夢」という捉え方が「理想≒現実可能な目標」に変化しているのです。これにより、収入の観念が広がり、SNSによる情報可視化が生活水準の明確化に寄与していることが指摘されます。

将来の投資意識と金融教育

さらに、学生たちは年収が1,000万円あった場合、最も使いたい用途として「貯金（50.9％）」と「投資（41.4％）」を挙げました。この結果は、旅行や趣味に充てるよりも、将来の経済的安定を求めていることを示しています。この点は、2022年からの高校での金融教育必修化も影響しているのかもしれません。投資に対する興味が高まることで、Z世代がより計画的に資産形成を考えるようになったことが反映されています。

まとめ

この調査を通じて、Z世代の大学生は将来の生活設計をより現実的に考えていることが明らかになりました。SNSの普及によって他者の生活水準を具体的にイメージできるようになり、また経済的安定を重視する姿勢が強まっていることは、社会全体にもポジティブな影響を与えるでしょう。ペンマークは、今後とも学生の一生を豊かにするためのサポートを続けていきます。

【調査概要】
調査対象:「Penmark 公式LINEアカウント」を利用中の学生
対象エリア: 日本全国
調査期間: 2024年7月4日〜7月14日
調査方法: LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
有効回答数: 1,116人