地域課題から始まる新たな就職活動「COYAGE CAREER FES」とは？

地域課題と向き合う新しい就活の提案

2025年4月20日、九州工業大学のGYMLABOにて、企業名を極力秘匿した合同説明会「COYAGE CAREER FES」が開催されました。このイベントは、企業の名前ではなく、地域が抱える課題に基づいて企業と学生が出会う新たな試みとして注目を集めています。

主催するのは、県内宮崎市に拠点を構える株式会社ATOMica。正確には、同社が目指したのは「就職活動の出会いを、地域課題に根ざした形で実現すること」。参加している企業は、地域の問題を解決するための取り組みを行っている地元企業に限定され、参加者の学生たちも、その課題に関心を持つ者ばかりです。

学生と企業の新たなマッチングの場

イベントに参加した学生たちは、企業名を知らされない状態で、地域課題に関する情報を基に企業と接触します。これにより、学生は企業に対する先入観を持たずに接することができ、企業も学生の反応をダイレクトに感じ取ることができます。

結果的に、この新しいアプローチは大成功を収め、参加した学生の満足度は驚異的な97.3%を記録。企業側も満足度は100%という結果を残しました。これらの数値は、この方式が地域に根ざす企業と学生の新たな関係性を築く助けとなっている証といえるでしょう。

「COYAGE CAREER FES」独自のプログラム

COYAGE CAREER FESでは、従来の合同説明会とは一線を画した独自のプログラムが組まれました。その一つが「ボーダレスMEET」。このセッションでは、企業名や職位を伏せた状態で、学生と企業担当者が気軽に会話を楽しむことができました。例えば「最近観た映画は？」などのフランクな話題でスタートすることで、お互いの人柄を自然に知る良い機会が提供されました。

また、「リバースピッチ」というプログラムも実施しました。ここでは企業が自らの地域社会への取り組みをプレゼンテーションし、どのようにその課題に向き合っているのかを学生に伝えました。このような新しい形の発表により、多くの学生たちがより深く企業の魅力や理念を理解する機会となりました。

その後は「ブース周回」という時間も設けられ、学生は興味を持った企業に対してじっくりと話をする時間を持ちました。このプロセスを通じて、多くの学生が企業との自然なコミュニケーションを楽しむことができました。

参加者の反応と期待

今回のイベントに参加した学生からは、「距離が近い状態で企業の話を聞けたので、とても楽しかった」「自分の将来の選択肢が広がった」といった意見が多く寄せられています。また、企業側からは「社名を伏せたことで、学生と良い距離感で話すことができた」といった感想も聞かれました。このように、双方が新しい形で接触する機会が生まれたことが評価されています。

次回の開催に向けて

ATOMicaは、COYAGE CAREER FESの第2回を2025年8月にも予定しています。この取り組みは、他の地域でも広がっていく可能性がありますので、多くの学生や企業が新たな形で繋がることに期待が膨らみます。次回も多くの方々の参加を呼びかけており、自分のキャリア形成に役立ててもらいたいと考えています。興味がある方は、ぜひ次回の開催に申し込みを検討してください。

公式サイトやSNSを通じて、これからも情報が発信される予定ですので、お見逃しなく！