株式会社イマーゴが、2025年度から新たに開始する「就学支援プログラム」は、社員の学びと働きの両立をサポートすることを目的としています。このプログラムでは、全ての正社員および契約社員を対象に、九州大学の修士課程および博士課程の学費を最大で全額負担します。この新たな試みは、社員が学び続ける環境を整えることで、仕事と学業を同時に追求できるように設計されています。
プログラムの特長として、授業のスケジュールに合わせて業務内容や就業時間を調整できる柔軟性があります。2025年度には、初めての4名の社員を支援する予定で、そのうち修士課程に3名、博士課程に1名の学費が補助されます。また、この制度の支援は即時的な現金給付であり、返済の義務はありません。
修士課程を希望する社員には、学費の20%から全額まで会社が負担しますが、この支援金額は在籍年数や業務における貢献度、業務内容と研究テーマの関連性などを基に判断されます。一方、博士課程を選ぶ社員には、研究内容にかかわらず全額が支給されるほか、九州大学の社会人博士課程を受講する場合、勤務地を大学内部の共同研究ラボに移すことで、学費だけでなく滞在費用も全額支援します。
本プログラムが設立された背景には、代表取締役社長の神尾寿氏の考えがあります。彼は、修士号や博士号を有する人材が不足している現状を憂慮しており、ビジネス界においても学びと働きを両立させることができるとの信念からこの制度を立ち上げたと語ります。神尾氏は、「学びと働きは補完し合う関係にあり、仕事を通じて得た経験が専門知識をより深める」と信じているため、社会人が学業に励むための環境を提供したいと考えています。
初期のプログラム生の中には、浅田かんなさんや松尾周汰さんといった社員がいます。浅田さんは、働きながら柔軟な支援を受け、学びを仕事に活かす体験を積む中で自身の視野を広げています。松尾さんも、クライアントと共有する新たな可能性を探る中で、大学院進学へ向けた目標を見据えています。
株式会社イマーゴは、最新テクノロジーや若者層の行動を分析し、新たなビジネス戦略を策定するコンサルティングファームとして、日本社会において重要な役割を果たしているといえるでしょう。彼らの就学支援プログラムは、社員の成長をサポートし、ビジネスシーンにおける専門性の向上に寄与することが期待されます。高校卒業後、大学で知識を深めたい学生だけではなく、社会人としてキャリアを積んでいる方々にとっても、学問と業務を両立させる新たな道を切り開く重要なプログラムとなるでしょう。