日本情報通信とワークスアプリケーションズが手を組む新たなビジネス戦略
2023年10月、株式会社ワークスアプリケーションズ(WAP)は、NTTグループの日本情報通信株式会社(NI+C)とパートナーアライアンス契約を締結しました。この協業により、両社は国産ERP「HUE」を活用し、コンサルティングから製品導入・運用支援に至るまで、包括的なサポート体制を構築。特に、業界が抱えるレガシーマイグレーションの問題に対して強力にアプローチすることが期待されています。
NI+CのノウハウとHUEのシナジー
NI+Cは、HUEのユーザーであり、これまでの運用ノウハウを活かして、自社のニーズに合わせたHUEソリューションの特定と導入を行います。加えて、NI+Cが持つレガシーシステムの保守やメインフレームからの移行に関する豊富な知見は、現在の技術者不足や高齢化といった社会問題に対する解決策の提供にも寄与します。
WAPは、NI+Cの経験や知見を製品開発に反映し、よりお客様に安心していただけるサポート体制を構築します。両社の強みを結集し、日本企業の厳しいレガシーシステムからの移行を支援することで、新たな価値を生み出します。
HUE Purchasingシステムの導入
まず、HUEのモジュール群から購買管理システム「HUE Purchase」を導入し、NI+Cはこれを基にサービスを展開。特に、自動車部品を中心とする製造業のEDIサービスユーザー向けに、HUEとNI+Cのソリューションを統合した提案を行うことで、購買業務を効率化し、シンプルな流れを生み出します。両社の協力により、業務環境をシームレスに整え、さまざまなニーズに応える成功事例も続々と生まれています。
HUE ERPの特徴
HUEは、日本の大手企業向けに設計された国産ERPであり、6700以上の標準機能を備え、業種や業態を超えて多様な業務要件に対応しています。そのフィット率は97%に達し、2200社以上での導入実績がその信頼性を裏付けています。
両社の展望
NI+Cの須田広樹によると、「今回のWAPとのパートナーシップを受けて、新たな基幹系サービスメニューを追加し、より多くのお客様の経営課題を解決する意欲があります。」と述べています。今後、両社はノウハウを共有し、さらに使いやすい基幹業務サービスを提供することを目指していきます。
会社紹介
日本情報通信(NI+C)は1985年に設立され、システム開発やクラウド対応、データ統合とAI分析、EDIサービスなどを総合的に提供。「おもひをITでカタチに」というスローガンのもと、お客様の経営課題解決に全力を注いでいます。
一方、ワークスアプリケーションズは1996年創業のERPパッケージベンダーとして、国内企業の成長をサポートしてきました。革新的なソリューションを通じ、企業と個の成長を図ることを目指しています。
これらの背景を考慮すると、今回のアライアンスは業界に新たな風を吹き込むと期待されています。今後の展開と成功を見守りたいと思います。