SAP Concurが生成AIコパイロット「Joule」を導入し経費管理の新時代が到来
SAP Concurが描く未来の経費管理
2025年3月19日、シアトルで開催されたSAP Concurのフラッグシップイベント「SAP Concur Fusion」において、SAP SEは新たな生成AI技術と、アメリカン・エキスプレスとのパートナーシップの拡大を発表しました。
生成AIコパイロット「Joule」
このたび導入された「Joule」は、SAP Concurの核となる製品に組み込まれ、出張や経費の管理を効率化する手助けをします。特に、経費精算をスムーズに行える機能が追加され、ユーザーは最低限の作業で経費レポートを提出することが可能となるのです。
Concur ExpenseにおけるJouleの機能
JouleはConcur Expenseにおいて、ユーザーの問いかけに応答し、簡単な操作で経費申請が行えるよう支援します。この新機能は、2025年以内に一般向けにも提供される予定です。
Concur Travelにおける利用状況
一方、Concur Travelでは現在、早期導入プログラムに参加している企業でのみ制限的に利用されており、2025年に一般提供開始を予定しています。Jouleはオフサイト会議を計画する際、最適な会場を提案し、予算に見合ったフライトやホテルの情報を見積もり提供することができます。
アメリカン・エキスプレスとの連携
今回の発表の一環として、SAP Concurはアメリカン・エキスプレスとのパートナーシップも拡大しました。この提携により、Concur Expenseはリアルタイムの承認データ機能を搭載し、法人カードでの経費を自動的に生成・分類できるようになります。初めて対応するのは会食関連の経費で、今後はモバイル通知機能も追加される計画です。
Mastercardとの協力
また、SAP Concurは、購入時の経費を自動的に入力する機能を持つMastercardとの連携を強化し、より多くのユーザーに効率的な経費精算を提供する方向で進めています。
アメリカン・エキスプレス・グローバル・ビジネス・トラベルとの連携
さらに、アメリカン・エキスプレス・グローバル・ビジネス・トラベル(Amex GBT)との新たな連携の一環として、Concur Travelに180カ国以上のホテルをカバーしたマーケットプレイスが統合されました。これにより、競争力のある料金で宿泊施設を利用できるようになります。
SAPの市場における地位
昨年、SAPは「Concur Travel」と「Concur Expense」のソリューションによって、出張・経費管理業界において49.6%の市場シェアを獲得しました。これは、SAPのクラウドERPと連携したソリューションが、顧客の業務を効率化している証拠でもあります。
まとめ
SAP Concurは、業界の最前線で新たな技術と連携を進め、経費管理の新たなスタンダードを築こうとしています。「Concur Expense」と「Concur Travel」は、ビジネスの運営効率を高めるための強力なツールとなるでしょう。詳細はSAP Concur Fusionで公開される情報を随時確認することをお勧めします。SAP Concurの公式サイトやブログにも、最新情報が随時掲載されています。
これからの経費管理の未来に、目を離さないでください。
会社情報
- 会社名
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株式会社コンカー
- 住所
- 東京都千代田区大手町1-2-1三井物産ビル
- 電話番号
-
03-6737-4300