トヨクモとモキュラが進める新たなクラウドサービスの可能性

最近、ビジネス向けクラウドサービスを提供するトヨクモ株式会社が、AI技術を活用した新たなサービスの開発に取り組むため、モキュラ株式会社との業務提携に関する基本合意書を締結しました。双方が持つ強みを融合させることで、今後のビジネスシーンにおける新たな価値を創造していくようです。

業務提携の背景

モキュラは、マーケティングオートメーションツールを開発したシャノンの創業者である中村健一郎氏が設立した企業で、これまでの経験から得た知見を活かして、新たなクラウドサービスの開発に取り組んでいます。トヨクモは、kintoneという業務改善ツールとの連携サービスで実績を重ねており、両社が協力することで、より便利で効果的なソリューションを提供できると期待されています。

新しいクラウドサービスの紹介

今回、発表された新しいサービスは「人の目クラウド」と呼ばれ、AIがウェブカメラの映像を分析して、異常や重要な事象を即時に検知し、利用者に通知する機能があります。これにより、単なる映像記録ではなく、現場での「気づき」を促し、業務のDX（デジタルトランスフォーメーション）や事故防止、安全の確保に寄与することが目指されています。

具体的な活用シーン

このシステムの利用シーンとしては、以下のような具体例が挙げられます：

- ヘルメット着用の検知：建設現場などで、ヘルメットを着用していない人をすぐに検知し注意喚起を行うことで、安全性を高めます。
- 滞在人数のカウント：店舗における混雑度をリアルタイムで把握し、効率的な運営をサポートします。
- 進入検知：立入禁止エリアに無断で侵入した場合に、管理者に通知を行い迅速な対応を可能にします。
- 宅配通知：宅配が届いた際に自動的に通知する機能により、スムーズな受け取りを実現します。
- 勤怠管理：未申請の残業や深夜勤務を自動検知し、コンプライアンスの強化に寄与します。
- 備品管理：消耗品の減り具合を監視し、適時の発注をサポートします。
- 会議室利用最適化：実際の利用状況を把握し、無駄のない会議室利用を促進します。

今後の展開

この新しいkintone連携サービスは、2026年中にリリース予定であり、両社の取り組みがどのように進展していくのか多くの注目が集まります。また、2025年10月に開催されるCYBOZU DAYS 2025でも、新サービスに関する詳細が発表される予定です。

トヨクモ社のコメント

トヨクモの代表、山本裕次社長は、「我々は情報サービスの大衆化を目指している。AIを活用することで、これまで人の目で行っていた業務をウェブカメラに任せることが可能になる」と語り、今後の展開に期待を寄せています。彼のビジョンは、より多くの人々が簡単に利用できる情報サービスを提供することにあります。

会社概要

トヨクモ株式会社は、2010年に設立され、現在、20,000契約以上の実績を持つ信頼のSaaS企業です。簡単な操作性とわかりやすいユーザーインターフェイスを特長とし、誰でも安心して使えるサービスを提供しています。さらに、これにより企業の情報化の推進を支援しています。

モキュラ株式会社は、誰でも利用できるAIカメラサービスを提供しており、現場のDXや業務効率化、事故の予防にも力を入れています。今後の展開が非常に楽しみです。両社の今後のコラボレーションや新たな事業展開に注目が集まります。