第一三共ヘルスケアが「DNS」を譲受
2023年9月11日、第一三共ヘルスケア株式会社は、日本産業推進機構グループが保有するスポーツ向けプロテイン・サプリメントブランド「DNS」および関連資産の譲受に合意しました。この契約により、第一三共ヘルスケアはこれまでのOTC医薬品や健康関連商品に加え、栄養管理や運動に関する専門性をさらに強化することを目指します。
「DNS」は、高品質なプロテインパウダーやアミノ酸を含むサプリメントを展開し、20年以上にわたり多くのアスリートたちから厚い支持を受けてきました。製品はスポーツ専門店をはじめとしてネット販売でも広く流通しており、多数のプロ・アマチュアのチームによって使用されています。製品開発に際しては最新の栄養学から得られた知見を活かし、独自の味や飲みやすさの改善にも注力しています。このような取り組みが評価され、「美味しいプロテイン」としての評判を確立。
特に、DNSは国内メーカーとして初めて国際的なアンチ・ドーピング認証プログラム「INFORMED CHOICE」を導入した企業でもあります。これによって、高い安全性と品質管理が実現されており、アスリートたちにとって信頼できる選択肢となっています。
健康志向の高まりと市場拡大
近年、アクティブなライフスタイルやスポーツ活動の増加によって、プロテイン市場は急成長しています。多くの人々がフィットネスや健康維持に関心を示している一方で、日本人全体でのタンパク質の摂取量は依然として不足しているというデータもあります。これに鑑み、健康志向の高まりに伴い、今後もプロテインやサプリメントの需要は持続的に増加していくことが期待されています。
第一三共ヘルスケアは、「DNS」を通じてこの市場へ本格参入し、日々の健康促進に寄与するだけでなく、栄養や運動分野への事業拡大を計画しています。さらに、製薬企業としての知見を活かし、多様な顧客層の開拓やブランドの強化を進め、生活者のQOL(生活の質)の向上に貢献する方針です。
契約締結の経緯
譲受契約は2024年9月11日に締結され、第一三共ヘルスケアにとって新たな事業展開の一環として位置づけられています。
DNSの主な製品ラインアップ
DNSが提供する製品には、次のようなラインアップがあります。
- - スタンダードプロテイン:プロテインホエイ100、ザ・プロテインなど
- - ハイスペックプロテイン:ホエイプロテインSP、ホエイプロテイン HMB&クレアチン
- - サプリメント:EAA PRO、BCAA、グルタミン
- - ドリンク:プロエックス、ハイドレートプロ、レッド
今後の展望
第一三共ヘルスケアは、健康管理のトータルサポートを目指しており、今後も自己ケア意識の高まりに合わせた製品の開発や市場展開に努めてまいります。身体の健康を維持するための新たな選択肢として、「DNS」がもたらすフィットネスの可能性に期待が高まります。