アジア太平洋オフィス市場の動向
2025-09-30 10:19:28

アジア太平洋地域のオフィスマーケットが回復基調、2025年の動向に注目

アジア太平洋地域オフィスマーケットの回復状況



2025年上半期のアジア太平洋地域(APAC)のオフィスマーケットに関する最新情報がコリアーズ・インターナショナル・ジャパンから発表されました。このレポートは、オフィス需要が前年比で9.6%増の450万平方メートルに達したことを示しており、経済環境における不確実性が高まる中でも需要が堅調であることを浮き彫りにしています。

地域ごとの需要の動向



注目の地域別では、シンガポールが前年同期の需要を12倍も上回る驚異的な成長を見せている一方、日本では55%、フィリピンでは56%の増加が記録されています。しかし、韓国や香港、台湾など一部の市場では需要の増加が緩やかに留まっています。このことから、地域によってオフィス需要の復調には差があることが確認できました。

新規供給の急増



また、新規オフィスの供給量も前年同期比45.4%の大幅増となり、480万平方メートルに達しました。特にオーストラリア、ニュージーランド、日本では、前年同期比で80%以上の増加率を示しています。これにより、多くの市場で新規供給が需要を上回る結果となっており、供給と需要のバランスが変化しています。

今後の市場予測



コリアーズの調査では、2025年下半期にかけてオフィス需要が徐々に根付いてくる見通しを示しています。しかし、新たな供給の増加が続くことによって、オフィスの空室率はわずかに上昇する可能性があります。さらに、パフォーマンスの高い市場では、賃料が上昇する見込みです。

企業のニーズの変化



今後のオフィスマーケットの動向は、品質を重視する企業のニーズや、より柔軟で持続可能なオフィススペースへの需要の高まりに影響されると考えられています。特に、高グレードのオフィスビルが、企業のESG(環境・社会・ガバナンス)目標やグリーン認証物件への投資家の関心の高まりと合わせて、需要を増大させる要因となるでしょう。こうした傾向は今後も続くと予想されています。

コリアーズの企業概要



コリアーズ・インターナショナルは、NASDAQおよびトロント証券取引所に上場している総合不動産サービス企業で、世界70か国で展開しています。約23,000人の専門家が在籍し、クライアントに優れたサービスを提供することで高い評価を得ています。日本においても、コリアーズ・ジャパンが東京と大阪に拠点を置き、専門的なサービスを提供しています。

詳細なレポートについては、コリアーズの公式ウェブサイトからダウンロードできます。今後のオフィスマーケットに関する動向に注目していきたいものです。


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会社情報

会社名
コリアーズ・インターナショナル・ジャパン株式会社
住所
東京都千代田区丸の内3-2-3丸の内二重橋ビル18階
電話番号
03-4572-8600

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