ヘラルボニーとJR東日本のコラボ
株式会社ヘラルボニーが、JR東日本盛岡支社との協力のもと、新たに運行開始するラッピング列車が注目を集めています。この列車は、国際アートアワード「HERALBONY Art Prize」で2025年にJR東日本賞を受賞した作家、生田梨奈子の作品《つながる風景》を使用し、2026年3月14日(土)からJR東北本線・釜石線で走行します。
アートの新しい形
生田梨奈子氏の作品《つながる風景》は、障害を持つ人々や様々な価値観が交わる場を創出することを目指しています。このラッピング列車の運行により、通勤や観光の際にアートを身近に感じられる機会が増え、地域住民や観光客にとって新しい体験を提供します。マインドフルネスを追求する現代人にとって、アートは移動時間を豊かにする重要な要素です。
生田梨奈子氏のクリエイティブな世界
生田氏は、幼少期からものづくりに親しみ、絵画や人形服の制作を行ってきたアーティストです。彼女の創作活動は、9歳の時に家族と共にユーラシア大陸を列車で旅行した経験から大きな影響を受けています。2015年に臨床美術の教材との出会いから、独特の質感を持つ紙やすりに色鉛筆で描く技法を採用し、あらゆる感情とリズムを反映させながら色彩を生み出す作品を作り上げています。《つながる風景》は、6cm×18cmの紙やすりに描かれた作品を10枚並べ、友人や音楽からのインスピレーションを表現しています。
HERALBONY Art Prizeの意義
「HERALBONY Art Prize」は、世界中の障害を持つアーティストを対象とした国際アートアワードです。このアワードは、受賞を達成点とするのではなく、その後の発表の機会を提供することを理念としており、「出口のあるアワード」を掲げています。生田氏の作品が受賞したことで、今後も彼女のアートは様々な場所で展開され、新たな出会いを演出することが期待されています。
今後の展開
2025年には、羽田空港と都心を結ぶモノレールにもラッピングが施され、さらに盛岡駅のコンコースにもバナーが掲出される予定です。フランス・パリに設立された「HERALBONY EUROPE」との関係も強化され、国際的な展開が進む中で、日常の中にアートが溶け込む機会が増えていくでしょう。
このラッピング列車によって、アートが身近なものとなり、毎日の移動がより豊かで楽しいものになることを期待しています。
ヘラルボニーのミッション
ヘラルボニーは「異彩を、放て。」を掲げて、障害に関するイメージの変容を促し、新たな文化を創出するクリエイティブカンパニーです。彼らは、障害を持つ作家の作品を美しく管理し正当なロイヤリティを支払うことで持続可能なビジネスモデルを築いています。今後も、多角的な事業を展開し、アートが地域との距離を縮めることを目指しています。