日本CDR協議会設立で脱炭素社会の実現を加速!
日本CDR協議会設立による脱炭素社会の実現
2023年9月、三菱総合研究所と三菱商事がタッグを組み、注目される「日本CDR協議会」を設立しました。この新たなプラットフォームは、二酸化炭素除去(CDR)に関する関係者が集まり、協力し合う場となっています。脱炭素社会実現へ向けたこの動きは、多くの企業にとって未来への大きなステップとなるでしょう。
CDRとは何か
CDRとは、大気中のCO2を除去する手法のことです。気候変動が深刻な課題となっている現代において、企業は脱炭素目標を達成するために努力しています。しかし、排出削減が難しい分野もあり、その部分はCDRを利用して相殺(オフセット)するという考え方が広がっています。これにより、日本社会全体でのネットゼロを早期に実現することが求められています。
海外のCDR市場とその挑戦
欧米では、すでに官民が協力してCDR市場の形成に取り組んでいます。その一方で、日本においても、エネルギーの安定供給と経済成長を両立させる「GX(グリーン・トランスフォーメーション)」の実現に向けて、CDRの普及が期待されています。2023年には「GX推進法」が成立し、2025年に策定される「GX2040ビジョン」には、地方創生に寄与するCDRの取り組みが盛り込まれています。
日本の企業は、国内外の事業投資や新たな産業創出においてCDRを活かすチャンスが巡ってきています。しかし、CDR市場の形成にはまだ解決すべき課題も多く、ルール作りや需要拡大に向けたビジネス環境の整備が必要です。
日本CDR協議会の役割
日本CDR協議会は、CDRに関する調査・研究、普及啓発、人材育成などの活動を行います。また、国内外の関連団体とも連携し、広範なネットワークを築くことで、CDR市場のエコシステムを構築することを目指しています。設立は2025年9月11日を予定しており、商船三井や住友商事、東京海上日動火災保険なども運営に参加します。
協議会は、三菱総合研究所の「未来共創イニシアティブ(ICF)」の一環として運営され、ICFの会員以外でも入会可能です。詳細は協議会のウェブサイトで確認できます。この取り組みが脱炭素社会の実現に向け、どのように貢献していくのか、注目です。
日本CDR協議会の設立は、企業と社会が共に未来を見据えた重要な一歩を踏み出したことを示しています。さらなる脱炭素に向けた取り組みが加速する期待が高まります。
会社情報
- 会社名
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株式会社三菱総合研究所
- 住所
- 東京都千代田区永田町2-10-3
- 電話番号
-
03-5157-2111