中銀カプセルタワーの再現
2022-07-22 10:00:17
メタバースで再現される中銀カプセルタワーの新たなプロジェクト
中銀カプセルタワーの名の下に
中銀カプセルタワービルは、日本の著名な建築家である故・黒川紀章の代表作で、メタボリズム建築として世界的に知られています。この革新的な建物は、1972年の完成以来、現代建築のアイコンとして多くの人々に愛されてきました。しかし、50年の時を経て、老朽化やアスベストの問題により、2022年4月に解体が始まることが決定しました。解体にあたっては、黒川設計事務所とLAETOLIが協力し、この名建築の保存と再生を目指しています。
NFTによる再現の可能性
このプロジェクトの新たな取り組みは、NFT(非代替性トークン)を活用し、中銀カプセルタワーを現実空間とメタバース空間に再現することです。具体的には、著作権を持つ黒川設計事務所が制作した建築図面を基に、3DCADデータを作成し、このデータを続けてリアル空間での再建権及びメタバース空間でのデジタルアートとして販売します。これにより、新たな文化的価値を生み出すことが期待されています。
NFTの販売内容
売り出されるNFTは、次の2つの権利に分かれています。ひとつ目は、リアル空間で中銀カプセルタワーを再建し、利用する権利であり、これは一つのエディションのみが販売されます。この権利を購入した企業や個人は、3DCADデータを活用して、実際にタワーを建設し、販売や賃貸を行うことができます。二つ目は、メタバース空間における権利です。これも一つのエディションが販売され、所有者は中銀カプセルタワーをデジタルアートとして利用する権利を得ます。
独自のビジネスチャンス
本プロジェクトが新たに生み出すビジネスモデルは、単なる再建に留まらず、文化やコミュニティの創出へと広がります。例えば、メタバース空間では、デジタルアートとしての中銀カプセルタワーを再現し、さまざまなアーティストとのコラボレーションを通じて新たな価値を提供できます。また、リアル空間では、過密化する都市においてカプセルを再現することにより、災害時の仮設住宅や移動可能なリゾート施設としての新たな展開も考えられます。
コミュニティサイト「KABUKI X」
このNFTプロジェクトを支えるのは、コミュニティサイト「KABUKI X」です。LAETOLIが運営するこのプラットフォームでは、日本の文化を守り育むための活動が行われており、会員同士の交流も促進されています。サイトに登録することで、最新情報や特典を得られるほか、ファンと共に文化を創り上げていく構想も進められています。
まとめ
中銀カプセルタワーの再建プロジェクトは、文化的価値を重視した新しい試みの一環として、NFTという革新的な技術を取り入れています。過去の名建築を未来に残し、次世代に伝えていくためのこのプロジェクトは、国内外の関心を集めています。リアルとメタバースを結びつける新たな取り組みが、どのように展開されていくのか、ますます注目が集まります。
会社情報
- 会社名
-
株式会社黒川紀章建築都市設計事務所
- 住所
- 東京都千代田区麹町4-2-7
- 電話番号
-
03-3238-8301