新たな一歩を踏み出す「manaby alt」
2025年7月1日、株式会社manabyは新たな子会社「manaby alt」を設立し、2025年10月1日から本格的な事業を開始することが決まりました。この新会社は、障害者雇用の支援をさらに強化することを目的としています。すでに全国43拠点で、3,100名以上の障害のある方の就労を支援してきたmanabyの実績を活かし、更に進化したサービスを提供していくという意気込みが感じられます。
障害者雇用の実情と課題
近年、障害者法定雇用率が段階的に引き上げられ、多くの企業がこの基準達成に苦しんでいます。実際、全国の約半数の企業が雇用率未達成という厳しい現実に直面しているのが現状です。しかし、単に雇用を達成するだけでなく、障害のある方の多様なニーズに応えることが求められています。特に最近では、ITスキルを利用した在宅勤務を希望する方が急増し、そのニーズに対して適切に応える仕組みが必要です。
【出典:厚生労働省「令和6年 障害者雇用状況の集計結果」】
manaby altのミッション
新会社「manaby alt」は、「一人ひとりが自分らしく働ける社会の”仕組み”をつくる」という明確なミッションを掲げています。具体的には以下の3つの事業を中心に活動を行います。
1. 障害者雇用支援事業
企業の採用準備から職場定着まで、成功を目指す全プロセスを支援します。専門知識に基づいた業務の切り出し支援や助成金の紹介も行い、企業のさまざまなニーズに柔軟に対応します。
2. 福祉事業所向けシステム販売事業
障害福祉事業所の業務効率化を図るために、自社開発した「マナe」というeラーニングシステムを提供します。PC操作からプログラミングまで70の講座を用意し、すでに130以上の事業所で導入されています。
3. SES事業/受託開発事業
ITエンジニアが活躍できる環境を築くため、SESサービスやシステムの受託開発を行います。今後は、障害のある方が未経験からITエンジニアに成長できる支援を目指し、教育・育成を通じてスキル習得を支援します。
新たなエコシステムの構築
これらの事業は有機的に連携し、障害のある方、福祉事業所、企業の三者を結ぶ架け橋となります。利用契約からスキル習得、就職、職場定着までをシームレスに支援するエコシステムの実現を目指すのです。この一大プロジェクトによって、より多くの障害者が社会で自分らしく働けるようになることが期待されています。
会社概要
設立日: 2025年7月1日
事業開始日: 2025年10月1日
所在地: 宮城県仙台市宮城野区榴岡一丁目6番30号 ディーグランツ仙台ビル5階
代表: 岡﨑 衛
資本金: 2,000万円
事業内容: 福祉事業所向けシステムの企画・開発・販売、障害者雇用に関するコンサルティング、人材紹介等
新たな一歩を踏み出す「manaby alt」は、障害者雇用の未来に明るい光をもたらす存在として期待されています。