資源開発の新章が開かれるウズベキスタン
2024年6月27日、JOGMEC(独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構)は、ウズベキスタン共和国の鉱山地質省および国営企業Yangi-Kon社との間で、レアメタルを対象とした共同地質調査に関する協定を締結しました。この協定は、ウズベキスタン東部のロラブラク地域でタンタルなどのレアメタルの探査を進めるためのもので、両国の長年の協力関係の下で実施されます。
ロラブラク地域の潜在能力
この調査が行われるロラブラク東部地域は、ウズベキスタンの南東部に位置し、豊富なレアメタル鉱床として知られています。ここでは、これまでの調査でタンタルの豊富な分布が確認されており、リチウムやベリリウムなども採取可能な地域として期待されています。調査は約2年半にわたり、2026年末までに行われる予定で、経済性のある鉱床の発見を目指します。
JOGMECの役割と支援
JOGMECは、今後3年間で総額300万米ドルを投入し、このプロジェクトを後押しします。もし経済性のある鉱床が見つかった場合、日本とウズベキスタンは共同で50対50の比率でジョイントベンチャーを設立し、資源開発が進められる仕組みとなります。
二国間の協力関係の深化
2024年8月11日には、タシケントでJOGMECの髙原理事長とウズベキスタンのボビル・イスラモフ鉱山地質大臣が会談し、さらなる協力関係の発展について意見を交わしました。この会談で両国は資源探鉱と開発への投資促進に取り組む意義を確認し、今後の連携強化を約束しました。
今後の展望
この協定は、将来的には新たなレアメタルの発見につながる可能性があります。ウズベキスタンは、地理的にも鉱物資源が豊富な国であり、日本企業にとっても重要な市場と見なされています。今後の調査の成果が注目されています。
こうした国際的な資源開発の取り組みが、地方経済だけでなく、双方の国における産業の発展に寄与することが期待されています。ウズベキスタンと日本の共同作業は、これからも続くことでしょう。