熊本県小国郷地域で「しごとコンビニ」業務が本格運用開始
日本郵政グループは、熊本県南小国町において「ローカル共創イニシアティブ」の一環として、新たな地域支援プロジェクト「しごとコンビニ」を10月1日から本格運用を開始しました。この取り組みは地域の社会課題に向き合い、住民への雇用機会を創出することを目的としています。
「しごとコンビニ」とは?
「しごとコンビニ」とは、地域の人材コンサルティングに特化した株式会社はたらこらぼおよび一般社団法人つながる地域づくり研究所によって共同開発された短時間ワークシェアリングの業務委託型プロジェクトです。地域の住民が多様な「しごと」を通じて自分の希望する生き方を実現し、なおかつ地方の「ひとづくり」と「しごとづくり」を推進します。これらの活動は官民連携の形で行われ、地域が抱える少子高齢化や人口減少、人手不足といったさまざまな課題に対応しています。
目的と背景
熊本県内においては、人口減少や高齢化が急速に進行しており、地域の人材不足が深刻化しています。このような状況下で、新たな産業を生み出し、地域に魅力的な雇用機会を提供していく必要があります。そこで、郵便局を地域に密着した新しい雇用創出の場として機能させ、地域課題を解決することが求められています。実証事業の成果として、「しごとコンビニ」への登録希望者が郵便局で増加したことから、本格運用に向けた動きが加速しました。
事業の運営体制
「しごとコンビニ」業務は、2022年4月から南小国郵便局、小国郵便局、北里郵便局、杖立郵便局の4つの郵便局で実施されてきました。今後はこれらの郵便局を拠点に、働きたい方と地域の事業所や行政をつなぐ役割を果たします。登録者に向けては、業務の概要説明や本人確認、契約手続き、動画研修なども行うことで、スムーズなスタートを図ります。
さらなる地域連携の強化
日本郵便は、南小国町との包括連携協定を強化し、人手不足の解消に向けた取り組みも進展させていきます。2021年に締結した協定には、地域の活性化と住民サービス向上を目指した多様な連携が定められています。新たに「人手不足解消に関する取組み」を追加し、地域の人材還流を支援する拠点としての役割を拡充していく方針です。
今後の展望
日本郵政グループは、地域の住民へ新たな価値を提供するため、今後も地域の課題に真摯に向き合っていく考えを示しています。「しごとコンビニ」が地域における雇用機会を増やし、人材の流動性を高めることが期待されます。この取り組みが地域の活性化につながり、より良い未来を切り開いていくことを願っています。