融資返済の現実
2023-04-18 10:00:03

コロナ融資の返済問題と金融機関の判断基準についての調査結果

コロナ融資の返済問題と金融機関の判断基準



2020年、コロナ禍の影響を受けた企業向けに導入された「新型コロナウイルス感染症対応特別資金」、通称「コロナゼロゼロ融資」。その返済期限が迫る中、経済状況の悪化が影響を及ぼし、多くの企業が返済に苦しんでいる現状が浮き彫りになっています。特に円安や原材料の高騰、物価上昇が企業の資金繰りを困難にさせている背景には様々な要因があります。

金融機関も政府からの要請を受けて、コロナ禍で苦しむ企業に対して柔軟な対応を迫られています。そのため、経営者が融資の相談や返済の猶予を求めて銀行に訪れるケースが増加しています。金融機関は融資先企業の返済能力を判断するために、決算書や試算表、事業計画書を求める姿勢を崩していません。

調査の背景



そんな中、「ひょうご税理士法人」が実施した「コロナゼロゼロ融資」についての調査によると、多くの金融機関が融資の審査において『直近の業績と見通し』を重視していることが明らかになりました。この調査は信用金庫や地方銀行、都市銀行に勤める融資担当者や審査担当者を対象に行われました。

調査結果の概要



調査結果によれば、コロナゼロゼロ融資の返済に困っている企業がどのくらいあるかを尋ねたところ、『2割〜3割程度』、そして『4割〜5割程度』と回答した割合が目立ちました。特に、2割〜3割の回答が43.3%を占め、企業の多くが返済に苦しんでいることが浮き彫りとなりました。

また、融資の審査や与信管理における試算表と資金繰り表の有用性も調査され、58.9%の担当者が『非常に有益である』と回答しています。このことから、金融機関が求めるのは、企業の透明性と信頼性であることがわかります。迅速に、かつ正確に資金繰り状況を報告できる企業は、高い評価を得ているのです。

企業の課題と金融機関の対応



返済に困っている企業に対する必要な対策として、最も多く挙げられたのは『経営計画の見直し(45.0%)』です。次いで『定期的な資金繰り表のチェック(44.4%)』が続きます。

また、調査では経営者が自社の試算表や資金繰り表を経営に活かせていると実感している割合は、44.3%が『2割〜3割程度』と回答しました。つまり、多くの経営者がこれらの情報を十分に活用できていない現状があるわけです。

金融機関の融資判断のポイントとしては、再度、『直近の業績と見通し(49.1%)』を重視していることが強調されます。特に、返済のリスケジュールを求められる際も、やはり業績とその見通しが重要な要素となるのです。

さらに融資実行に至らない理由のひとつとして、多くの回答者が『事業計画が雑・不明瞭(39.0%)』と指摘しています。このため、これは企業にとって重要な改善点となります。

経済環境の見直しとサポート体制



今回の調査から、経営者が自社の状況を把握し透明性を持たせることで、金融機関との信頼関係を強化し、融資の実行可能性を上げることができると考えられます。資金繰りの管理をしっかりと行うことこそが、厳しい経済環境を乗り越える鍵となるでしょう。

最後に、資金繰りの相談や融資について悩んでいる企業には、資金会計連動システム『HiGlee(ヒグリー)』を開発している『ひょうご税理士法人』がオススメです。企業の未来を見据えた会計に取り組む同法人は、円滑な経営と資金管理のサポートを行っています。詳細は公式サイトにてご確認ください。ひょうご税理士法人

会社情報

会社名
ひょうご税理士法人
住所
兵庫県尼崎市南塚口町2丁目6番27号
電話番号
06-6429-1301

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