骨伝導集音器『Vibone Nezu』がもたらす新たな聴こえ
近年、聴覚に問題を抱える方々への思いやりが高まっている中、ソリッドソニック株式会社が開発した骨伝導集音器『Vibone Nezu』が注目を集めています。この製品は、耳を塞ぐことなく自然に音を受け取ることができるため、聴こえなかった人々の助けになる可能性を秘めています。
製品の概要
『Vibone Nezu』は、一般的な骨伝導製品とは一線を画しています。これまでの製品は主に耳の周りに装着するものでしたが、Vibone Nezuはイヤホンを耳の中にしっかりと収めることが特徴です。この特許技術(特許第4772930)により、振動音をロスなく伝送でき、音漏れも解消されるのです。
また、音の解像度を大幅に向上させることができる圧電セラミックス振動子を採用しているため、聴こえの改善の効果も期待できます。鼓膜を通過せずに蝸牛に振動音を直接届けることができるため、耳への負担を軽減し、難聴の予防にも役立ちます。
開発の背景
ソリッドソニックは2008年に設立され、その目的の一つは「聴こえない、聴けない」という難聴者のサポートです。これまでに様々な骨伝導イヤホンを開発し、「聴こえる、聴ける」と話題を集めた製品もあります。その中で、補聴器アプリとの連携を考慮したスマートフォン用の骨伝導集音器が開発されましたが、使い勝手や接続の煩わしさに対する声を受けて改良が続けられました。これにより、単体でも利用可能な『Vibone Nezu』が誕生したのです。
試聴販売会の開催
1月末まで神戸市にて試聴販売会が行われています。『Vibone Nezu』は新しい音響技術を駆使し、他の音響機器や補聴器では体験できなかった聴こえの改善が期待できます。参加は無料ですが、コロナ禍の影響を考慮して完全予約制となっております。ぜひ自身の耳で『聴こえ』を体感してみてください。
詳しいスケジュール・予約はこちら
具体的な効果について
以下のような方々に特に効果があるとされています:
- - 伝音性難聴者:外耳や中耳の機能不全が原因で音波が内耳に届かない場合、Vibone Nezuが聴こえるようにサポートします。
- - 耳漏がある難聴者:通常の補聴器が使えない方々でも、Vibone Nezuは聴ける可能性があります。
- - 難聴の予防:鼓膜に負担をかけない設計により、聴覚障害のリスクを軽減できます。
技術的な革新
Vibone Nezuでは、一般的な音響学の観点からではなく、力学的見地から骨伝導を考えることで、音声振動を効率的に内耳に伝達する新しい方法が採用されています。振動部と装着部を一体化することで、振動エネルギーのロスを防ぎ、よりクリアな音質を実現しました。
しかし、新たな振動子を使用する際に出力不足という課題がありました。これを解決するために、独自の圧電セラミックス振動子用の昇圧アンプを開発しました。
安全性への配慮
耳に直接触れる製品として、Vibone Nezuは皮膚への刺激や負担を最小限にするために、抗菌シリコーン素材を採用しています。また、振動の伝達に影響を与えない特別な設計がなされています。これにより、非常に高い機能性を維持しつつ、使用時の快適性も兼ね備えています。
製品の特徴
Vibone Nezuは、以下のような特長があります。
- - 高性能マイク:周囲の音や声を拾い、音量の調整も行えます。
- - シンプルな操作パネル:直感的に操作できるように設計されています。
- - 新しい駆動方式:音量と音質を高める昇圧アンプを搭載。
- - 最適なフィット感:S、M、Lサイズのイヤーパッドとイヤーチップを用意し、耳に合った装着が可能です。
まとめ
Vibone Nezuは、骨伝導の新しい形を提案し、聴覚に関する課題を解決するための一助となっています。聴こえの改善を必要とする方々にとって、革新的な製品であることは間違いありません。この機会にぜひ、試聴会でその性能を体験してみてください。