トゥフィンがクラウドネイティブ環境向けに新製品を発表、ネットワークセキュリティ管理の革新へ

トゥフィンが新たに提供するネットワークセキュリティ製品

イスラエルを拠点とするTufin Software Technologies（トゥフィン）は、ネットワークセキュリティポリシーオーケストレーションの分野でのリーダーであり、クラウドネイティブ環境に特化した新製品を発表しました。新製品「Tufin Iris」と「Tufin Orca」は、企業のポリシー管理を一段と効率化し、セキュリティ対策を強化することを目指しています。これらの新製品は2023年12月に販売開始の予定です。

Tufin Irisの機能と特徴

「Tufin Iris」は、企業が直面するクラウド環境の可視性問題を解決するために開発されました。これまで多くの組織が、クラウド環境でのセキュリティ制御の欠如に悩み、手動によるセキュリティレビューやコンプライアンス監査に依存することが多かったのです。このような課題を解消するため、Irisは次のような機能を持っています。

1. 可視性の回復: 数百や数千のリソースが稼働するクラウドをリアルタイムで監視し、全アプリケーションの状況を一目で把握できるマッピング機能を提供します。
2. コンプライアンスの維持: 業界や規制に基づくセキュリティポリシーを簡単に設定し、複雑さを避けてアプリケーションを保護します。
3. 自動化の実現: DevOpsの初期段階でリスクを特定するためのサポートを行い、柔軟なセキュリティポリシー制御を実現します。

このように、Tufin Irisは柔軟性、セキュリティ、コンプライアンスをバランス良く確保し、IT運用部門とセキュリティ部門がシームレスに連携できる環境を提供します。

Tufin Orcaの特長

次に紹介する「Tufin Orca」は、マイクロサービス環境におけるセキュリティ管理の複雑さを軽減します。現在、企業が利用するKubernetesなどのマイクロサービス環境では、セキュリティをDevOpsサイクルに組み込むことがますます重要になっています。Orcaには以下の機能があります。

1. マイクロサービス環境の可視化: セキュリティの可視性を向上させるために設計されており、アプリケーションの脆弱性を迅速に特定できます。
2. セキュリティの自動化: 通信を監視し、セキュリティポリシーを自動的に作成することで、リスクを減少させます。
3. DevSecOpsの実現: JenkinsなどのCI/CDツールを使って、セキュリティポリシーを開発プロセスに組み込み、リスク判定やコンプライアンス検証を容易に行います。

Tufinのビジョン

Tufinでは、国内の販売体制を強化し、パートナー企業を通じて新製品の展開を図ることを目指しています。新たな販売チャネルの開発を進めるとともに、金融、通信、製造など各分野の大手企業向けにセキュリティポリシー管理ソリューションの普及を目指しています。さらに、Tufinの製品がもたらす効果を広く周知し、国内市場での地位を確立していく方針です。