SDGsへの理解を深める大成女子高校の実践的な取り組み
株式会社ラクーンコマースが運営する卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」が、茨城県水戸市の大成女子高等学校と連携して、約3か月にわたりSDGsをテーマにした出張授業プログラムを提供しました。このプログラムでは、ファッションやフードに関心を持つ生徒たちに環境問題やエシカル消費について学ぶ機会を設け、成果となるファッションショーと食品販売を行いました。
プログラムの概要
「スーパーデリバリー」は、国内の様々な商品を取り揃えた卸売サイトであり、アパレルから食品、生活雑貨まで、約200万点もの商品が掲載されています。近年では「エシカルコレクション」という特集ページも設け、サステナブルな商品を増やしています。2021年から強化されているこのコレクションでは、フェアトレード商品や環境に配慮したオーガニック商品など、多彩な選択肢が提供されています。
このたびのプログラムは、生徒たちがSDGsに関する理解を深めるだけでなく、実際にエシカルな商品に触れることで、その重要性を体感できる内容となっています。生徒たちは「学び」「体験」「実践」という3つのステップに分かれて、各テーマに取り組みました。
学びの部分
最初の学びの段階では、フェアトレード専門ブランド「ピープルツリー」の広報担当者を招き、服の生産から消費までのサプライチェーンにおける問題について学ぶ授業が行われました。気候変動や海洋プラスチック問題、さらには生産現場の人権問題など、さまざまな側面についてワークショップ形式で進められ、生徒たちの興味を引きました。
体験の部分
次に、生徒たちは疑似体験を通し、仕入れのプロセスを学びました。女子高生の視点からエシカルな商品を選ぶための活動を行い、スーパーデリバリーに掲載されている商品の中から有望な商品を選び、その選定理由を発表しました。これは、ブランドの理解を深め、また実際に販売する感覚を得る貴重な体験になりました。
実践の部分
最後に、9月の文化祭では、ファッションデザインコースの生徒たちが「エシカル・ファッションショー」を開催し、観客からの好評を博しました。また、フードデザインコースの生徒たちは、模擬店でエシカル商品を販売し、実際の販売現場を体験する貴重な機会となりました。この取り組みを通じて、生徒たちは環境への配慮を重視した商品選びの重要性を実感し、消費者としての意識を育てました。
生徒たちの感想
プログラム終了後、多くの生徒からはポジティブな反響が寄せられました。「安さや手軽さだけでなく、商品の良さを知って選びたい」といった意見や、「企業の取り組みを見て、環境に優しい商品への関心が高まった」といった感想がありました。また、「商品の仕組みや流れを知ることができ、販売の現場に触れられてよかった」と述べる生徒も多く、実体験が得られたことに意義を感じていました。
大成女子高校のコメント
大成女子高等学校は、「連続授業という形で行えたため、充実した学びの場となった」と評価しています。実際の企業との交流を通じて、教科書の枠を超えた貴重な経験が得られたことが強調されており、今後もこのような実践的な学びを推進していく意向を示しています。
このように、スーパーデリバリーと大成女子高校の連携は単なる教育プログラムではなく、生徒たちに考える力や行動のきっかけを与える重要な機会となりました。今後も、青年世代の感性と環境意識の育成に寄与する取り組みが期待されています。